２００２年５月１２日（日）

オーストリアGP　決勝レポート

FIA フォーミュラ１世界選手権第6戦においてパナソニック・トヨタ・レーシングチームのTF102、2台共にアクシデントで混乱する状況の中、高い信頼性を示し、フィニッシュした。

アクシデントで2度もセイフティーカーがコースに導入されたレースで、ミカ･サロとアラン･マクニッシュの両ドライバーは、スタートからゴールまで攻めの走りを見せた。サロは、わずか20秒の差でポイントゲットならず、8位でフィニッシュした。そして、その背後にはチームメイトのマクニッシュが一車身差で続き9位に入った。

「セイフティーカーが入るまでは良いレース展開だった。でもわれわれは、ピットインのタイミングを間違えてしまった。最初のシーズンだから、これも勉強だね。その後は周回遅れに引っかかってしまって、トップグループから離れてしまった。しかし、再び2台共にフィニッシュできたのは良かったね」とサロは語った。

「スタート直後の接戦、そしてセイフティーカーが導入された後も激戦が続いた。その中でわれわれは力強く闘ったよ。TF102は素晴らしい走りをしてくれたし、レース序盤以降は良いタイムで走れた。そして2台がフィニッシュできたのだから良いレースだったよ」とマクニッシュ。

社長のオベ・アンダーソンはチームの素晴らしい働きに対して「われわれは再びトラブル無く信頼性を示すことができた。セイフティーカーによって作戦が乱されたが、ポイント獲得は充分に可能だったと信じている。特にこのサーキットでわれわれの戦闘力は高かった。そして順調にチームのパフォーマンスはアップしている」と語った。

昨年と同じようにトップを走っていたR・バリチェロは、チームメイトのM・シューマッハーを最終ラップで先行させるように指示され、フェラーリチームは1-2フィニッシュを飾った。

BMWウイリアムスチームのJ-P･モントーヤとR・シューマッハーは、3位、4位。5位のG・フィジケラがジョーダン・ホンダチームに今シーズンの初ポイントをもたらし、マクラーレン・メルセデスのD･クルサードが6位で1ポイントを獲得した。

セイフティーカーは、まずO・パニスのクルマがメカニカルトラブルで直線にストップしたことで導入された。クルマが撤去され、レースが再開された直後に今度は、N・ハイドフェルドがスピンして佐藤琢磨に激突したことで再びセイフティーカーがコースインした。佐藤は、強い打撲を負った。