第6戦 オーストリアGP 2002

2002年5月17日(金)(フランス・ポール・リカール・サーキット発)

F1合同テスト最終日 アラン・マクニッシュがモナコGPへ仕上げ

CARTドライバーのクリスチアーノ・ダ・マッタが、"トヨタTF102"でF1カー"初体験"走行

F1ポールリカール合同テスト3日目(最終日)は、昨日同様、パナソニック・トヨタ・レーシング、マクラーレン・メルセデス、ザウバー・ペトロナス、アロウズの4チームが参加。ザウバー・ペトロナスが、再びN.ハイドフェルドにドライバーを交代、パナソニック・トヨタ・レーシングは、アラン・マクニッシュにドライバーを交代し、午前9時からテスト走行を開始した。

また今日は、昨日走行した高木虎之介とともに、CARTシリーズでトヨタチームの一員として活躍している、クリスチアーノ・ダ・マッタ(所属チーム:ニューマン・ハース・レーシング)が、"トヨタTF102"のステアリングを握るチャンスを得て走行。67周にわたり、初めてF1カーのドライビングを体験した。

F1合同テスト最終日は、昨日同様に1周4.157Kmのショートコースを使用してテスト走行が行われ、次戦モナコGPへの最終セットアップが行われた。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、アラン・マクニッシュが、エアロダイナミクスの向上へとテスト走行を開始したが、開始直後にメカニカルトラブルを抱えてピットイン。徹底的な原因究明と対策などを行い、午後3時45分過ぎまで、ピットイン。その後、限られた時間内でのテストを続行して、62周を走行した。

一方、F1カー初体験のクリスチアーノ・ダ・マッタは、慣れないクルマながらも、午前中に45周を走行。さらに、午後は25周の連続周回へ向け、順調に走行を続けたが、無念にも12周目にクラッチトラブルでストップ。ピットでの修復後、午後7時の走行終了までに、合計97周をして走行を終えることとなった。

アラン・マクニッシュ:
「モナコGPへ向けて、エアロダイナミクスなどの最後のセットアップを行った。メカニカルトラブルを抱えて周回数は限られてしまったが、さらにグリップ力を向上することが出来たなど、来週に迫ったレースへと得るものも多かった。初めてのモナコGPでは、完走、そして、少しでも上位へと全力で臨みたい」

クリスチアーノ・ダ・マッタ:
「子供のころから夢見た、F1カーを体験するチャンスをトヨタから与えられて、とても嬉しい。エンジンパワーはCARTの"チャンプカー"と遜色ないが、高速コーナーでは、圧倒的に速く、ブレーキも凄まじく強力だった。パワー・ステアリングも装着されたF1カーの初体験は、"ファンタスティック"の一言に尽きる」

5月17日(金) F1合同テスト 最終日の記録

ドライバー: アラン・マクニッシュ(TF102/06)
天候: 快晴
気温: 最高気温25℃  最低気温18℃
周回数: 62周
ベストラップ: 1分14秒30
路面状況: ドライコンディション
路面温度: 最高最高45℃  最低22℃