第7戦 モナコGP 2002

2002年5月21日(火)

パナソニック・トヨタ・レーシング、歴史と伝統のモナコGPに挑戦

チーム未経験モナコの市街地レースで、ミカ・サロは記念すべきF1GP参戦100戦目

F1GPの中でも、最も歴史があり、有名なイベントでもあるモナコGPが訪れた。第7戦として開催されるモナコGPは、世界中で最も難しい市街地レースで、F1GPの中でもユニークな
存在となっている。

パナソニック・トヨタ・レーシングにとって、初めてのモナコGPは、アラン・マクニッシュにも初めての体験となる。ミカ・サロは、今週末、モナコGPにおいて記念すべき100戦目のGPへとスタートするが、過去6回モナコGPを戦い、4回のポイント獲得という輝かしい記録を保持している。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、グランプリ期間中に使用する仮設ピットを、多層式駐車場に設置するために、月曜日にモナコに到着。そして、各々のドライバーのためのスペアカーを含め、4台のTF102を準備した。

2週間前のオーストリアGP以後、パナソニック・トヨタ・レーシングのテストチームは、ポール・リカールで忙しい時を過ごしてきた。ミカとアランは、今回のレースのためのタイヤテストとメカニカル・セットアップを行い、来月のカナダGPに向けていくつかのエアロダイナミクスのテストを行った。

オベ・アンダーソン:
「オーストリアGPでのパフォーマンスには満足している。激しいサバイバルマッチを戦い抜き、2台とも完走を果たすという素晴らしい仕事をこなせた。しかし、モナコGPは、かつて経験したこともなく、何を期待すべきかも難しい。何よりも今週末は、難しいサーキットでの多くの経験を得る事だと思う」

ミカ・サロ:
「100戦目というと、とても年寄りに思える。しかし、正直に言って、まだ10戦目と言うような感覚だ。心から楽しむことの出来るモナコGPで記念すべき100戦目を迎えられることは、とても素晴らしい。レースコースは、とてもチャレンジングで、昨今の電子制御を駆使しても、ドライバーには困難がつきまとう。我々のTF102は、決してモナコには適していない。しかし、もし、完走出来れば、1ポイントを獲得出来るチャンスもあると思う」

アラン・マクニッシュ:
「これまでモナコで戦ったことはない。従って、最初のセッションがコースを知る初体験となる。私はモナコに住んでいるので、市販車で多くの周回はしているものの、それは、F1カーでの走行とは、全く異なる。市街地コースでの戦いを楽しみにしているとともに、チャレンジも楽しみにしている。我々は、これまでの2レースで信頼性を見出した。この信頼性が今週末も継続することを希望する」

ミカ・サロは、モナコGPについて「最も重要なことは、いかなる場合にも接触を避けることだ。それは、初日でさえ、何かに接触したら、もうそれで調子を取り戻すことは難しくなる。1周の中に、トリッキーな場所がたくさん存在し、とても注意が必要となる。カジノ広場とシケインの進入と出口、そしてスイミングプールは、とても高速となる。モナコのすべてのコーナーが重要であるとともに、ドライバーにとっては、気を休める時間は無く、長い78周に立ち向かうのみとなる」と語った。