第7戦 モナコGP 2002

2002年5月25日(土)

モナコGP 予選レポート

F1世界選手権第7戦のモナコGPは、パナソニック・トヨタ・レーシングにとってこれまで最高の予選パフォーマンスを披露する場となった。今回100回目のスタートを切るミカ・サロが9番手、そしてチームメイトのアラン・マクニッシュが初めてのモナコでチームメイトにわずか0.06秒差の10番手につけた。

78周の決勝レースは、シリーズの中で最も難しいレースである。その中でサロは、過去4レースでポイント獲得をしている。彼が再びポイントを獲得する期待が高まってきた。それは、同時にチームメイトにも可能性がある。
 
サロは、「決勝では2台共にポイントを獲得できると思っているよ。3回目のタイムアタックで僕自身もそしてクルマも最高の走りができてベストタイムをマークできた。最後のアタックはちょっと攻めすぎて、4輪全てにガードレールと接触した痕があった!でも、これほどうまく行った予選だけれど、まだ少しだけクルマのバランスに不満があるんだ。なぜだかまだ、完璧にセットアップできないんだよ。しかし、来週にイギリスのシルバーストンで新しい空力のテストをすることになっている。このニューパッケージをカナダから使えば、もっと良くなると思うんだ。それにしても今日はチーム全体が素晴らしい仕事をしたよ。ここを初めて走るアランには、絶対にガードレールに接触しないことと、リズムに乗ったドライブをすることをアドバイスしたんだ。そして彼は、それをやり遂げた」と語った。

マクニッシュ自身は「ル・マンでポールポジションを獲得したこととは比べられないかもしれないけれど、ここ、モンテ・カルロで10番手のグリッドを獲得したというのはそれに匹敵するくらいの素晴らしいことだよ。僕が9歳の時に父と母と最初にここに来たのを良く覚えているよ。ティレルに乗ったDデイリーが勢い良く1コーナーに進入していったんだ。好き嫌いで言えば、このコースは僕は好きだね。躊躇していると速く走れないし、攻めすぎると壁の餌食となってしまう。その中で速く走るというのは真のチャレンジさ」と語った。

JPモントーヤがセッションの最後の最後にBMWウイリアムスにポールポジションをもたらした。彼は、唯一1分16秒台に突入した。そして、マクラーレン・メルセデスのDクルサードは2番手に追いやられ、フェラーリのMシューマッハーは3番手、モントーヤのチームメイトRシューマッハーが4番手に位置。午前中のフリー走行でクラッシュしたマクラーレンの Kライコネンが頑張ってトップ6に食い込んできた。