第7戦 モナコGP 2002
2002年5月25日(土)(モナコ・モンテカルロ発)
優雅な雰囲気の中、過酷な市街地コースで過去最高の予選9、10番手
ミカ・サロがF1GP100戦目、アラン・マクニッシュが初出場のモナコGP決勝レースへ
昨日金曜日は、モナコGPならではの「中休み」。F1GPのオフィシャルスケジュールは無く、各チームとも、一昨日のプラクティスで得たデータを解析、セットアップに勤しんだ。
パナソニック・トヨタ・レーシングも、グランプリ週末を迎えて賑わうモンテカルロの喧騒をよそに、立体駐車場の仮設ガレージで、予選、決勝へ向けてのセッティング。この間、午後5時から、コース脇のヨットハーバーに接岸した大型クルーザー“NAFISA”では、ミカ・サロのF1GP出場100戦目を祝う船上パーティが、各国のメディア、ジャーナリスト70名余りを招待して行われた。
雲ひとつない快晴に恵まれた予選日は、午前9時から11時まで、30分のインターバルを挟み、45分づつ2回に分けてプラクティスが行われた。パナソニック・トヨタ・レーシングのミカ・サロとアラン・マクニッシュは、予選を前に最後のセットアップ。再びガードレールへと接触する車が続出する中、ミカ・サロは1分19秒430で13番手、アラン・マクニッシュは1分20秒374の17番手でプラクティスを終え、午後の予選に臨んだ。
午後1時から1時間行われた予選は、コート・ダジュールの強い太陽がジリジリと照りつけるものの、気温は23度。爽やかな海風のもとで開始された。路面温度は37度に上がり、狭くテクニカルなコースでタイムアタックが繰り広げられたが、ミカ・サロは1分18秒234をマークし、チーム過去最高の予選9番手を確保、アラン・マクニッシュも1分18秒292で予選10番手となった。パナソニック・トヨタ・レーシングは、予選順位が決勝のレース運びに大きく影響する市街地レースを前に、2台揃って、F1参戦以来4度目の予選トップ10入りを果たした。
ミカ・サロ: #24 予選9番手 1分18秒234 12周 シャシー:TF102/04
「木曜日のプラクティスよりもバランスが向上した。アランと私が揃って予選トップ10に入るためにチームは素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれた。とても信頼性は高いので、このポジションからのスタートは、良い結果に繋がると思う」
アラン・マクニッシュ: #25 予選10番手 1分18秒292 12周 シャシー TF102/02
「今朝のプラクティスから、さらに良く仕上がった“TF102”で予選へと挑めた。ただ、最初の周回でタイヤバリアに接触、ハンドリングに若干影響を与えてしまった。さらに最終周で、意図的ではなかったが、N.ハイドフェルドの進路を阻む状況となってしまい、モナコGPでは仕方ないとはいえ、とても申し訳ないと思っている」
チーフ・デザイナー グスタフ・ブルナー:
「予選トップ10に2台が入るとは、何と表現して良いかわからない。2人のドライバーが頑張ってくれた結果だが、とくにアラン・マクニッシュは、この難しいコースでよくやってくれた。チームが良い仕事をしてくれたことが素晴らしい結果へと結びついた」
テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「伝統のモナコGPで自らの予選記録を更新出来たことは、我々の改良が着実に進化していることの証ともいえる。ミカ・サロは勿論、アラン・マクニッシュも初めてのコースで本当に良く頑張ってくれた。モナコは予選順位がとても重要なので、今日の成果を明日の決勝レースでの結果へと結びつけたい」
天候: | 快晴 |
気温: | 最低22℃ 最高24℃ |
路面温度: | 最低33℃ 最高39℃ |
湿度: | 58% |
T-CARシャシ-: | 2台(ミカ・サロ仕様/アラン・マクニッシュ仕様) |
明日の決勝レースは、現地時間午後2時(日本時間5月26日午後9時)にスタートが切られる。
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