第7戦 モナコGP 2002
2002年5月26日(日)
モナコGP 決勝レポート
伝統のモナコ・グランプリからパナソニック・トヨタ・レーシングは手厳しい洗礼を受ける結果となった。すでにオーストラリアとブラジルでポイントを獲得しているチームに対してストリートサーキットでのミスがポイントゲットのみならず全てを失ってしまうことを教えてくれたのだ。
絶対に気の抜くことのできない78周の闘い。10番手グリッドからそのポジションをアップしながら走行していたアラン・マクニッシュは、15周で戦列を離れる結果となってしまった。
マクニッシュはミカ・サロの直後、8位を走り、第1コーナー、セント・デボテへ進入して行った。「とても変な感じだよ。調子よくドライブできていて、ミカよりも速かったんじゃないかなと思うんだ。でもそんな思いがこのサーキットでは命取りになってしまったんだ。突然ガードレールに接触してしまって、はじかれてしまった。そしてタイヤバリアーに突っ込んでしまったんだ。何が起きたのか、そしてこの悔しさはとても言葉では説明できないよ」と彼は語った。
そしてその6周後にサロが予定外のピットイン。左のリヤタイヤが摩耗し始めたのだ。「バイブレーションが始まって、最初は給油のピットインまで何とか我慢できるかなと思ったんだけれど、高速セクションでは危険だと判断してピットインした」と語った。
再びコースインしていったサロは、素晴らしい走りでOパニスをハーバーのシケインでパス、7位まで順位をアップした。しかし、62周目に最後の給油を終えたサロはあと9周を残してガードレールの餌食となってしまった。マッセネットでスピン、後ろからクラッシュしてコースを横切って止まった。
「ブレーキペダルの感触が急にソフトになったんだ。このままだとひどいクラッシュになってしまうと思ってクルマを揺さぶってスピードを殺した。それでわざとスピンさせることができたんだ。フィニッシュできなかったのは悔しいけれど、エンジンなどのトラブルでないことを良しとしないとね」とサロは、レースを振り返った。
レースはスタートからゴールまでマクラーレン・メルセデスのDクルサードが終始リードして、世界チャンピオンのMシューマッハー/フェラーリに1秒の差で優勝を飾った。Rシューマッハーは、BMWウイリアムスに再び3位の表彰台をもたらした。4位Jトゥルーリ/ルノーは今シーズン初のポイントゲット、Gフィジケラ/ジョーダン・ホンダ5位と 6位HHフレンツェン/アロウズがポイントゲット圏内でフィニッシュした。
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