第7戦 モナコGP 2002
2002年5月29日(水)(イギリス・シルバーストーンサーキット発)
F1合同テスト2日目。悪天候にも翻弄され満足な走行出来ず
ミカ・サロとアラン・マクニッシュにドライバーを交代。しかし、苦渋の一日
F1シルバーストーン合同テスト2日目は、昨日の厚い雨雲は去ったものの、青空から太陽が覗くかと思うと、強い風とともに流れる積乱雲からは、突然雨が落ちてくるという変わりやすい天候に中で開始された。
例年、合同テストの中で、最も活況を浴びるF1シルバーストーン合同テストには、今回も、F1GPさながらの10チームが参加。各チーム共、ホスピタリティテントには、スポンサー等のゲストを招待、平日にもかかわらず1万5千人もの観客がパドックを行き交う賑わいを見せた。
昨日までは、テストドライバーがセッティングを行うチームが多かったが、今日からは、各チームともGPドライバーを揃えて、テスト走行も本格化。パナソニック・トヨタ・レーシングも、昨日のステファン・サラザンとライアン・ブリスコから、ミカ・サロとアラン・マクニッシュにドライバーを交代、次戦カナダGP、そして第10戦としてこのシルバーストーンで行われるイギリスGPへと、さらなる開発、改善へと臨む予定であった。
しかしミカ・サロは、昨日、ステファン・サラザンがクラッシュした"TF102"の修復を待ち続け、アラン・マクニッシュも、午前11時前にテスト走行を開始したものの、1周目でスピンを喫し、ピットイン。ともに午前中は満足に走れぬまま、午後のセッションを迎えることになってしまった。ところが、午後には、さらに天候が悪化、時折、雹(ひょう)を伴った強い雨が降るなど、強風とともに天候は大荒れ。各チームとも、テスト走行もままならない悪条件となり、パナソニック・トヨタ・レーシングにとっては、合計36周しか走行の出来ない、不満足なF1合同テスト2日目となってしまった。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1シルバーストーン合同テスト最終日となる明日30日も、ミカ・サロとアラン・マクニッシュがテストを行い、今日の苦渋の遅れを取り戻す予定。
ミカ・サロ: TF102/03 ベストラップ:1分25秒90 周回数:16周
「最悪の1日だった。我々は計画していたテスト項目をどれも実行出来なかった。今朝は、昨日ステファン・サラザンがクラッシュしたために、修復に時間をとられ、午後は、悪天候に阻まれてしまった。何とか明日は、充実したテスト走行が出来る事を願っている」
アラン・マクニッシュ: TF102/05 ベストラップ:1分25秒47 周回数:20周
「今日は、走行開始直後にトランスミッションにトラブルを抱えスピンを喫し、午前中をフイにしてしまった。そして、午後は走行バランスのためのテスト走行を除き、悪天候でテストは行えなかった。ただ、訪れた多くのファンと身近に会えたことは、とても良かった」
5月29日(水) F1シルバーストーン合同テスト 2日目の記録
ドライバー: | ミカ・サロ アラン・マクニッシュ |
天候: | 曇り時々晴れ、午後時々強い雨 |
気温: | 最高気温19℃ 最低気温13℃ |
路面状況: | ドライ後ウェットコンディション |
路面温度: | 最高25℃ 最低17℃ |
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