第7戦 モナコGP 2002

2002年5月30日(木)(イギリス・シルバーストーンサーキット発)

悪天候に苛まれたF1シルバーストーン合同テスト終了

ミカ・サロが34周、アラン・マクニッシュが50周し、次戦カナダGPへ

F1シルバーストーン合同テスト3日目(最終日)は、再び厚い雲に覆われ、憂鬱な朝を迎えた。午前10時に開始されたテスト走行の序盤こそ、雨は降らなかったものの、寒風とともに押し寄せた雨雲からは、周期的に大粒の雨が降り始め、一日中、刻々と天候は変化。30分間大雨にたたられては次の30分間は晴れ間から強烈な太陽が覗くという繰り返し。昨日同様、今回の合同テストに参加した10チーム、15名のドライバーを苦しめた。

最終日こそはと天候の回復を願い、体制を整えたパナソニック・トヨタ・レーシングは、ミカ・サロがエアロダイナミクスを担当、アラン・マクニッシュがタイヤテストと、次戦カナダGPへ向けたテスト・プログラムへと取り組んだ。しかし、強風と降雨はエアロダイナミクス・テストに制約を与え、30分ごとに大きく変化する路面コンディションは、タイヤテストを苦しめるという、厳しい合同テスト最終日となった。

パナソニック・トヨタ・レーシングと"トヨタTF102"は、この悪条件にも屈せずに周回を重ね、ミカ・サロが34周、アラン・マクニッシュが50周して、積極的にデータを集積、午後5時に合同テストを終了した。そして、過酷な合同テストを終え、静寂の訪れたシルバーストーンサーキットには、皮肉にも抜けるような青空が広がり始めた。

次戦F1第8戦カナダGPは、来週6月9日にカナダ・モントリオールの"ジル・ヴィルヌーブ・サーキット"で決勝レースが行われる。

ミカ・サロ: TF102/03  ベストラップ:1分24秒75 周回数:34周
「再び雨にたたられてしまったが、にわか雨の間にカナダGPへ向けたエアロダイナミクスのテストを行う事が出来た。貴重なデータも集積し、前後の新しいウィングの形状にも成果を見ることが出来た。次戦モントリオールを楽しみにしているとともに、TF102がカナダGPで良い結果を得られると思っている」

アラン・マクニッシュ: TF102/05 ベストラップ:1分22秒65 周回数:50周
「また1日中悪天候に苦しめられた。そんな状況の中で、タイヤテストを続けたが、最小限のテストプログラムは、何とかこなす事ができた。 "TF102"は着実に向上し、良いフィーリングを得られた。個人的には、ホームグラウンドに戻ったここ数日はとても楽しく、さらにこれからの数戦を楽しみにしている」

5月30日(木) F1シルバーストーン合同テスト 最終日の記録

ドライバー: ミカ・サロ
アラン・マクニッシュ
天候: 曇り時々大雨
気温: 最高気温19℃  最低気温12℃
路面状況: ドライ後ウェットコンディション
路面温度: 最高23℃  最低13℃