第8戦 カナダGP 2002
2002年6月8日(土)
カナダGP予選レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングは、第8戦のカナダGP予選においてミカ・サロが18番手、アラン・マクニッシュが20番手となり、決勝レースで順位挽回を望まれる結果となった。
前日、金曜日のフリー走行では、サロが6番手タイムをマークしてモントリオールのサーキットにTF102がマッチしていると思われた。このジル・ビルヌーヴサーキットは、約55%がアクセル全開セクションであって、トヨタが自信を持っているエンジンのパワーが重要視され、そしてシーズン当初からドライバーが信頼を寄せているブレーキの性能もここでは特にキーポイントとなる。
「ヨーロッパで最初に行われたレースから良いハンドリングにセットアップできていなんだ。それでも、燃料をいっぱい積んでいるときでもコーナリングは良いんだ。しかし、予選ではクルマが跳ねまくってしまった。強く縁石に乗り上げてしまったときなどクルマがすごく跳ねてしまう。早くアクセルを踏みたいんだけれど、跳ねてしまうと着地するまで踏めないんだ」とサロは語った。
ここモントリオールは、これまでのサーキットと比較して追い越しがそれほど難しくない。「ヘアピンのレイアウトが変わったけれど、追い越しができることには変わりない。グリッドが後方だから、何とか順位を挽回しないとね」とサロは、決勝レースで上位を目指す。
サロのタイムは、1分15秒111。そしてマクニッシュは初めてのサーキットでチームメイトに0.21秒遅れだった。
「今回は、難しい予選だった。特に、最後に雨が降ってきた時にね。サーキットの路面が滑りやすいし、僕もミカも最後まで良いクルマのバランスをセットアップできなかった。まあ、予選では結果的にあまり速さを見せられなかったけれど、決勝のセットアップは良いから頑張るよ」とマクニッシュは語った。
パナソニック・トヨタ・レーシングの社長、オベ・アンダーソンは、「今の状況は、イモラで行われた、サンマリノGPのようだ。対策は施してきたが、それが充分でなかった。いつも私が言っているように、今、われわれは全てのことを学んでいるんだ」とコメントした。
JPモントーヤ(ウイリアムスBMW)がワールドチャンピオンMシューマッハーとRバリチェロのフェラーリを従えて今季3度目のポールポジションを獲得した。昨年、兄を破ってここモントリオールで優勝したRシューマッハーが4番手、Kライコネン(マクラーレン・メルセデス)5番手、そしてジョーダン・ホンダのGフィジケラが6番手となった。
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