第8戦 カナダGP 2002
2002年6月8日(土)(カナダ・モントリオール発)
カナダGP予選 不運も重なり“トヨタTF102”苦しいタイムアタック
ミカ・サロは18番手、アラン・マクニッシュは20番手から明日の決勝レースへ
F1カナダGPの予選日を迎えたモントリオールは、肌寒い曇り空の下で朝を迎えた。グランプリ週末のオフィスビル街は、閑散として人影もまばら。しかし、市内を流れるセントローレンス川の中洲ともいえるノートルダム島へ渡る橋は、グランプリ会場へと急ぐ車と人々の長い列が続いた。
予選を前に、午前9時から11時まで、45分づつ2回のプラクティスが30分のインターバルを挟んで行われた。パナソニック・トヨタ・レーシングは、最後のセットアップを行ったが、昨日と比べ一気に下がった気温、特設コースならではの刻々と変わる路面コンディションなどに苦しめられ、ミカ・サロが1分15秒584で17番手、アラン・マクニッシュが1分15秒918の19番手タイムでプラクティスを終え、午後の予選へと臨んだ。
午後1時に開始された予選は薄日が出始め、気温は21度、路面温度も23度と若干ながらも上昇する中でタイムアタックが行われた。しかし、この天気も長持ちはせず、予選セッション終盤の残り10分には、小雨がぱらつき始めるという難しいコンディションの予選となった。パナソニック・トヨタ・レーシングのミカ・サロとアラン・マクニッシュは、“トヨタTF102”にとって初めてのコースを果敢に攻めたが、タイムアタックを行おうとした矢先に、コース上に他車からのオイルが付着するなどの不運も重なり、ミカ・サロが1分15秒111で18番手、アラン・マクニッシュが1分15秒321で20番手に甘んじて、明日の決勝レースへと挑むこととなった。
ミカ・サロ: #24 予選18番手 1分15秒111 10周 シャシー:TF102/07
「“TF102”のバランスが1日中、あまり良くなく残念な予選結果となってしまった。さらに不運にもイエローフラッグと路面のオイルにタイムアタックを阻まれ、貴重なタイムアタック2回を失ってしまった。これから、全てを見直し、明日の決勝へ向けて体制を整える」
アラン・マクニッシュ: #25 予選20番手 1分15秒321 11周 シャシー:TF102/08
「予選終盤には雨も降り出し、難しい予選セッションだった。終始コース上はグリップが無く、私もミカもTF102のバランスを見出すことが出来なかった。不満足な予選結果となってしまったが、明日の決勝は、さらにプッシュしたい。明日のセットアップは今日より良くなることを確信している」
テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「予選セッションの後半には、コース上にオイルが付着するなど、タイムアタックのチャンスを逸してしまったことが、とても悔やまれる。明日は、天候も回復すると思うので、気持ちを切り替えて、決勝レースへと全力でアタックする」
天候: | 曇りのち小雨 |
気温: | 最低19℃ 最高21℃ |
路面温度: | 最低23℃ 最高30℃ |
湿度: | 58% |
T-CARシャシ-: | TF102/06(アラン・マクニッシュ仕様) |
明日の決勝レースは、カナダ時間午後1時(日本時間6月10日午前2時)にスタートが切られる。
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