第8戦 カナダGP 2002

2002年6月12日(水)(スペイン・ヘレスサーキット発)

スペイン・アンダルシアの猛暑を突いて F1ヘレス合同テスト開始

初めての“ヘレス・サーキット”で、ミカ・サロが“トヨタTF102”のさらなる開発へ

パナソニック・トヨタ・レーシングは、6月12日から3日間、スペイン・セビリア近郊の“ヘレス・サーキット”で行われているF1合同テストに参加している。今回の合同テストでは、12日、13日の両日はミカ・サロ、さらに14日はライアン・ブリスコをドライバーとして起用し、テスト走行を行う。

通称“ヘレス・サーキット”と呼ばれる“サーキット・パーマネント・ド・ヘレス”は、アンダルシア方を代表するセビリアの街から南へ90Kmほどの丘陵地帯に位置する1周4.428Kmのサーキット。1997年まではF1スペインGPの舞台となり、現在はオートバイの世界選手権が開催されている比較的コンパクトなサーキットは、14ものコーナーが複雑に構成されており、F1カーのシャシー、各種制御系、ブレーキ等のテストには、格好なサーキットである。

強烈な太陽が容赦なく照りつけ、気温も33度へと上昇する猛暑の中で、12日の合同テストに参加したのはフェラーリ、マクラーレン・メルセデス、BMW・ウィリアムス、ルノー、BAR・ホンダ、ジャガー、そしてパナソニック・トヨタ・レーシングの7チーム、10名のドライバー。この内、ミカ・サロと、K.ライコネン、J.トゥルーリ、P.デ・ラ・ロサの4名のドライバーは、前戦カナダGPの行われたモントリオールから直行し、テストに参加、他は明日から加わる予定のJ.モントーヤを除き、テストドライバーがテストを行う模様。

合同テスト初日は、午前9時に走行が開始され、午後5時のテスト走行終了まで、各チームとも、昼食も惜しんで精力的にテスト走行を行った。ミカ・サロと“トヨタTF102”は、午前中に、初めての“ヘレス・サーキット”の基礎データの収集を行い、午後にはハイドロリック・コントロールシステムを始めとする各種制御系のテストを行った。ミカ・サロは、次戦ヨーロッパGPも視野に置きつつ、午前中に11周、午後に29周の合計40周を走行。ベストラップは1分20秒81であった。

ミカ・サロ:TF102/03  ベストラップ:1分20秒81 周回数:40周
「我々にとって始めてのヘレスでのテストで、バランスの向上をはかるために、メカニカルセットアップを煮詰めている。さらに、ハイドロリック・コントロールシステムやトラクション・コントロールのテストも行い、新しい部品も試した。しかし、初日は問題も抱えることとなり、満足行く走り込みが出来たとは言いがたい」

6月12日(水) F1ヘレス合同テスト 1日目の記録

ドライバー:

ミカ・サロ

天候: 快晴
気温: 最高気温33℃  最低気温24℃
路面状況: ドライコンディション
路面温度: 最高43℃  最低25℃