第9戦 ヨーロッパGP 2002

2002年6月21日(金)

ヨーロッパGP フリー走行レポート

パナソニック・トヨタレーシングは、ヨーロッパGPの初日、フリープラクティスにおいてミカ・サロが9番手、アラン・マクニッシュが18番手という結果だった。

オリジナルのニュルブルクリンク北コースは、全長14マイルにも及ぶドライバーに恐れられていたコースだった。1976年までグランプリの舞台として使われていたが、短いニューコースができて1984年に再びカレンダーに組み込まれることとなった。今年再び第1コーナーがタイトに改修された。チームとしてはホームグランプリとなる。

サロは「新しい、コースレイアウトは、面白さを増して自分としては好きだね。クルマは、アンダーステアーとちょっとした電気系のトラブルに見舞われてしまった。まだファインセッティングが見つかっていないんだ。でも自信はあるよ」とコメントしている。

そしてマクニッシュは、パンクに見舞われ、「パンクでタイヤを交換しなくてはならず、第1セッションの始めに予定外のタイヤの比較をする事になった。あれは良くなかった。クルマは、少しアンダーステアーで、それでタイムを損している。第1コーナーのブレーキングで、とてもバンピーな状態となっているけれど、コーナー自体はとても良いね」コメントした。

地元ドイツにおけるグランプリで期待がかかり、複雑な心境のチーフデザイナー、グスタフ・ブルナーは、「このサーキットはわれわれ向きのサーキットではないが、最悪な状態でもない。クルマはだんだん良くはなってきているが、このサーキットではダウンフォースが必要で、その点がわれわれの弱みであるのはわかっている。2戦連続で完走できていないので、今回は2台そろって完走を果たしたい」とコメントしている。

マクラーレン・メルセデスのDクルサードが0.15秒の差をMシューマッハー(スクーデリア・フェラーリ)につけて初日のトップタイムをマーク。クルサードのチームメイトのKライコネンが3番手に付け、Rバリチェロ(スクーデリア・フェラーリ)が4番手。これにウイリアムズ・BMWのJPモントーヤとRシューマッハーが続いている。

チームの本拠地、ケルンから一番近いサーキット、ニュルブルクリンクで開催されるこのGPでは、その地の利を生かして2台のクルマはメカニカル面でノートラブルの初日を終えている。