第9戦 ヨーロッパGP 2002
2002年6月23日(日)
ヨーロッパGP 決勝レポート
パナソニック・トヨタレーシングは、ホームグランプリのニュルブルクリンクで残念な結果となってしまった。アラン・マクニッシュは14位でフィニッシュしたものの、ミカ・サロはリタイヤとなってしまった。
「今回は大変なレースだった。シートが合わなくて筋肉が押されて左腕が痺れて終盤の20周は右手だけで走っていたんだ。このレースに向けて新しいシートを作ってきたんだが、手直しが必要だ。スタートも良くて最初はすごく良かったんだけれど、最初のピットインの後に左のフロントホイールに問題がでて、遅れだした」とマクニッシュはコメントした。加えて「あまり、良いレースができなかった。グリーンライトが点灯してすぐに数台にパスされてしまったし、2ストップ作戦をとったけれど、ワンストップの方が良かったかも」とマクニッシュ。
しかし、チームメイトのサロはどうやら違った意見のようだ。サロはワンストップ作戦に出たのだが、それは、スタート直後に裏目に出てしまった。「ワンストップで行こうと、スタートした。でも燃料を沢山積んだクルマが重い状態ですぐにわれわれの選んだタイヤがグリップダウンしてしまい、ハンドリングがおかしくなって、それで何回も1コーナーで飛び出してしまったんだ。このため予定よりも早くピットインした。また再度タイヤ交換にピットインしなくてはならなかった。最後にはギヤボックスに関係したトラブルで止まってしまった。でも、これからはこんなことが無いようにしなくては・・・」とコメントした。
パナソニック・トヨタレーシング社長のオベ・アンダーソンは「複雑な心境だ。2台リタイヤした前回GPの後に今回アランがフィニッシュしのはうれしいのだが、予選でのパフォーマンスを決勝の結果に繋げなくてはならない。来週に行うポール・リカールでのテストで今日出た問題を解決しなくてはならない」とコメントした。
スクーデリア・フェラーリは今シーズン3回目の1-2フィニッシュを決めて1レースにおける最大ポイントを稼いだ。Rバリチェロは1周目の終わりにトップに立って、ワールドチャンピオンのMシューマッハーに0.29秒の差をつけてゴールした。
Kライコネン(マクラーレン・メルセデス)は、今シーズン3度目のポイント獲得を3位フィニッシュで飾り、Rシューマッハー(BMWウイリアムズ)がこれに続いた。ルノーのJバトンが5位、ブラジル人ドライバーFマッサが6位に入りザウバー・ペトロナスチームにまたポイントをもたらした。
次回のGPはイギリス・シルバーストンで開催される。イギリスに本拠を置くチームのホームグランプリだ。Mシューマッハーは弟のRシューマッハーに46ポイントの差を付けてチャンピオン争いのトップを快走中だ。コンストラクター選手権ではフェラーリがBMWウイリアムズに45ポイントの差を付けてトップ。パナソニック・トヨタレーシングは9位という状況だ。
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