第10戦 イギリスGP 2002
2002年7月5日(金)
イギリスGP フリー走行レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングは、シルバーストンサーキットで行われるイギリスGPの初日。イギリス特有の天候の下、ほとんどコースはウエットで第2セッションの最後だけ走行ラインがドライになるという状況の中で苦しんだ。
その天候にも増してミカ・サロは、腹痛に耐えられなくなる前に何とか1周をしただけで第1セッションを終えた。
サロは、サーキット内のモーターホームで安静にするしかなかった。チームドクターのリカルド・チェッカレッリが今日の朝診断したが腹の調子が悪いというだけで何が原因かは定かではない。ドクターによればサロは明日には回復するという。
アラン・マクニッシュは、1分38秒477のタイムでアローズチームの2台、HHフレンツェン、Eベルノルディに続いて結果表の最後尾ランク19番手で初日を終えた。サロは、ノータイムでマクニッシュの下となった。
「コースコンディションは、終日変化していた。クルマのグリップとバランスは全く不安定な状況だった。最初のセッションではアンダーステアーがひどくて。それに対処したら次のセッションではオーバーステアーになってしまった。今日はコースの状況にマッチしたタイヤを選択できずに終わってしまった。でも、まだ金曜日だから今日のタイムだけではなにも判断はできないよ」とマクニッシュはコメントした。
前回、ニュルブルクリンク、ヨーロッパGPの勝者、Rバリチェロが1分31秒457でトップ。2番手のチームメイトのMシューマッハーは、最初のセッションの1ラップ目にスピンしてそのセッションの大部分を無駄にしてしまった。ジョーダン・ホンダのGフィジケラが3番手、そしてチームメイトの日本人ドライバーの佐藤琢磨が5番手でその間にBMWウイリアムスのJPモントーヤが割って入っている。BARホンダのJヴィルヌーブが6番手。
今週末、イギリスGPは不安定な天候に見舞われるらしい。今シーズン最初のウエットコンディションレースの可能性が高い。
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