第10戦 イギリスGP 2002

2002年7月7日(日)

イギリスGP 決勝レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングはフォーミュラ・ワン世界選手権シリーズ第10戦イギリスGPの行われたシルバーストンで予選の好調とうってかわり決勝では不運に見舞わる結果となった。

この週末は、金曜日にミカ・サロがまず急病となってしまい、そして雨がコースを濡らした。チームドクターのリカルド・チェッカネリによれば、サロは腹痛を訴えていた。しかし休養した結果、土曜日の予選ではなんとここまでのベストグリッドポジションを獲得。8番手グリッドは彼がモナコで獲得した9番手からひとつポジションをアップした。マクニッシュは、アタック中に何度もスローカーと遭遇してしまって15番手に甘んじた。

しかし、幸運の女神はチームに背を向けてしまい、2台ともにリタイアという結果となってしまった。スコティッシュのアラン・マクニッシュはホームグランプリで錦を飾ることはできなかった。

「スタートシグナルがオールブラックとなった瞬間クラッチのトラブル発生してエンジンが止まってしまったんだ。サンマリノGPで起きた問題とは違っていたと思う。他車に追突されなくて良かった。すぐにガレージに押し戻れたけれど、修復することはできなかった。もちろんすごくがっかりしたさ。僕だけではなくてチームスタッフやシルバーストンに足を運んでくれたファンの皆さんも同じ気持ちだったと思う。朝のウォームアップ走行でクルマの調子は良かった。今週末はフラストレーションの連続だった。金曜日の雨、予選では他車にひっかかり、そして決勝では走れずじまいだった」とマクニッシュは語った。

サロは、1周目に予選で獲得した素晴らしいポジションから順位を落としてしまった。そしてギヤトラブルがレースの4分の1を消化するまえに発生してしまった。

「うまいスタートは切ることができなかったけれど、それは大きな問題ではなかった。そして雨が降り始めるとダウンフォースが足りずにグリップしなくて大変だった。スピンもしたし、結果的にはギヤのトラブルが発生してしまった。駆動伝達のパーツが壊れたんじゃないかなと思う。昨日の素晴らしい予選結果を考えると本当に残念だ」とサロは語った。

レース序盤は、JPモントーヤとMシューマッハーのバトルで盛り上がった。しかしフェラーリチームは結果的に1-2フィニッシュを達成。今回はシューマッハーが最初にチェッカードフラッグを受けた。モントーヤは3位、BARホンダのJヴィルヌーブとOパニスが4位、5位。Nハイドフェルドが6位に入ってザウバーチームは1ポイントを得た。