第11戦 フランスGP 2002

2002年7月19日(金)

フランスGP フリー走行レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングはフランスGPのフリー走行においてミカ・サロが7番手、アラン・マクニッシュが11番手という確実な滑り出しを見せた。

フランスの中央部、ヌベールに近いマニクールはチームにとって難しいサーキットのひとつだ。ここではタイヤが酷使される。サーキットの路面はとてもスムースではあるのだが、ハイスピードのコーナリングと1速ギヤで強烈な駆動をかけ立ち上がって行く低速コーナーがいくつかあって特にリヤのタイヤ温度が高温になる。

そのような状況の中でもサロは、上位グループへ食い込み、今日のトップタイムからわずか1.1秒遅れだった。そして彼は、フリー走行を振り返った。

「今日は、あまり良くなかった。コースインした最初のラップに他車と接触してしまってピットインしなくてはならなかった。その後は、マシンのセットアップに集中したのだけれど、オーバーステアーがすごかった。そして、もっとトラクションがかかるセッティングを探していた。でも、最後にエンジントラブルが発生して止まってしまったんだ。このフリー走行でチェックしてかったことがいくつかあったのだけれど、全部をクリアーできなかった」とサロは語った。

サロのタイムは1分15秒161。そしてチームメイトのマクニッシュは1分15秒411をマークしている。

「金曜日というのは状況を判断するのは難しい。他のドライバーがどのようなタイヤを使い、どのくらい燃料を入れているのかはわからない。しかし、クルマの状態はセッションの最後にはどんどんセッティングが進み、フィーリングも良くなった。このサーキットでは、スロー走行している車にひっかかった時の処理が重要で、予選では順位に大きく影響するだろう。まあ、このことは誰にでも共通することだ」とマクニッシュ。

チームマネージャーのアンジェ・パスカリはフリー走行の結果を評価している。「今日はチームにとって良かったと思う。このサーキットを走るのは2回目だけれど、多くのことを学ぶことができた。第2セッションではミカがエンジンのトラブルでストップしてしまったので、明日のためにも原因がなんだったのかを見つけている。先週、モンツァで行ったテストで縁石を越える際のハンドリングが向上した。その成果がここでも生きている」

マクラーレン・メルセデスが金曜日のタイムシートのトップに位置した。Dクルサードに0.07秒差でチームメイトのKライコネンが続いている。フェラーリのMシューマッハーが3番手、これに0.5秒差でチームメイトのRバリチェロ。BMWウイリアムスのRシューマッハーが5番手、そしてEアーバインがジャガーをトップ6につけた。