第11戦 フランスGP 2002
2002年7月20日(土)(フランス・マニクール発)
フランスGP予選 コンマ数秒の接近戦で予選順位が大きく変動
ミカ・サロが16番手、アラン・マクニッシュが17番手から明日の決勝レースへ挑戦
昨夜午後10時過ぎにやっと落ちた真っ赤な太陽が、午前6時半には、きれいな朝焼けと共に姿を現した。この短い夜を徹して、プラクティス初日で白煙を吐いたエンジンの原因究明と対策を施したパナソニック・トヨタ・レーシングは、フランスGP予選の朝を迎えた。
午前9時から45分づつ2回、30分間のインターバルを挟んで行われた、プラクティス後半のセッションで、G.フィジケラ(ジョーダン・ホンダ)がクラッシュ。約20分間の赤旗中断となり、プラクティスは午前11時25分まで延長された。この最後のプラクティスを終えて、ミカ・サロは、1分15秒516で17番手、アラン・マクニッシュは1分15秒650の18番手で午後の予選に臨むことになった。
午後1時から行われた公式予選では、各チームとも気温が29度へと上昇する中でタイムアタックを開始、コンマ数秒で予選順位が刻々と入れ替わる接近戦となった。この予選でミカ・サロは、1分13秒837で16番手、アラン・マクニッシュは、1分13秒949の17番手となり、明日の決勝で、上位進出へと挑む。
ミカ・サロ: #24 予選16番手 1分13秒837 12周 シャシーTF102/07
「今日の予選結果には満足していないが、現時点で出来るベストを尽くした。昨日のプラクティスからトラクションコントロールに問題を抱えており、改善されてはいるものの、まだ完全な解決策を見出すには至っていない」
アラン・マクニッシュ: #25 予選17番手 1分13秒949 12周 シャシーTF102/08
「残念な予選結果となってしまった。もう少し良い結果が出せると思っていただけに悔しい。今朝のプラクティスではレースのためのセットアップを煮詰めたので、明日の決勝に向けて手応えはある」
チームマネージャー アンジュ・パスカリ:
「予選結果は良くなかったのは明らかだが、"TF102"のセットアップには進歩が見られた。まだまだ改良の余地はある。明日の決勝に向けてニュータイヤを温存することが出来たことも、きっと大きな意味を持つと期待している」
テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「ドライバー、チーム共に全力を尽くしたが、コンマ数秒の中で大きく順位が変わる接戦で、不満の残る予選結果となってしまった。明日の決勝へ向けて、セットアップも見えてきたので、2台が、より上位でフィニッシュ出来るよう全力を尽くす」
天候: | 快晴 |
気温: | 最低18℃ 最高29℃ |
路面温度: | 最低20℃ 最高48℃ |
湿度: | 35% |
T-CARシャシ-: | TF102/06(ミカ・サロ仕様) |
明日の決勝レースは、現地時間午後2時(日本時間7月21日午後9時)にスタートが切られる。
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