第11戦 フランスGP 2002
2002年7月21日(日)
フランスGP 決勝レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングにとってマニクールで行われたフランスGPは、チームが初めて経験するエンジントラブルによって残念な結果となってしまった。
ミカ・サロ、アラン・マクニッシュの両ドライバーは、16番手、17番手のスターティンググリッドから良いスタートを切りオープニングラップで11位、12位あたりへ順位をアップしていた。しかし、サロは72周レースの48周を終えてリタイヤという結果になってしまったのだった。
「すごく良いスタートが切れてすぐに11位まで順位をアップすることができた。でもレースの序盤にエンジンの調子が悪いのを感じていたんだ。あまりパワーが出てなかった。そしてリタイヤしてしまったんだけれど、どうしてエンジントラブルが発生したかをきちんと究明しないとね。残念だったけれど、これがわれわれにとって初めてのエンジントラブルだった。しかし、このトラブルが2度と起こらないと信じているよ」とサロは語っている。
決勝レースはサバイバルな様相を呈して、完走僅かに11台という結果だった。そして、マクニッシュはレース終了まで7周を残してストップしてしまったが、規定によってレース距離の90%以上を走行しているので完走者の最後にランクされた。
「今日のレースは、まあまあというところだった。でも依然としてグリップ不足に苦しめられたよ。また、最初のピットインでは左のフロントタイヤの作業に手間取ったし、2セット目のタイヤではアンダーステアーがひどくて、3セット目では良くなって、さあこれからと思っていたらエンジントラブルが発生したんだ。その時9位まで上がっていたのにがっかりさ。僕のクルマから出たオイルでKライコネンがコースオフしてしまって初優勝を逃してしまったことに、申し訳ないと思っている。そして同時にMシューマッハーの5回目のチェンピオンにおめでとうと言いたい」とマクニッシュは語った。
テクニカル・コーディネーターの高橋敬三は「2台共にリタイヤしてしまって、われわれには厳しい結果だった。エンジントラブルがどうして発生してしまったのかを1週間後にホッケンハイムで行われるドイツGPの前に完全にクリアーにしなくてはならない」と語った。
マクニッシュが言ったように、マクラーレン・メルセデスのKライコネンは、ゴールまで残り5周で、オイルに乗ってしまいブレーキングでタイヤをロック、Mシューマッハーの先行を許してしまって初優勝を飾ることができなかった。シューマッハーはこの勝利で最多チャンピオン記録と並ぶ5回目の王座に就いた。ライコネンのチームメイトDクルサードは3位でフィニッシュした。BMWウイリアムスの2台が4位、5位。Jバトンが6位に入ってルノーに1ポイントをもたらした。
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