第12戦 ドイツGP 2002
2002年7月26日(金)(ドイツ・ホッケンハイム発)
パナソニック・トヨタ・レーシング、未知のホッケンハイムでプラクティス開始
ドイツGPへ向け、異なるセッティングでデータ収集。マクニッシュ9番手、サロ18番手
パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1第12戦ドイツGPへ向け、プラクティスを開始した。深い森の木立を縫ってスピードを競った昨年までのホッケンハイムとは、すっかり様変わりし、大きく開けたフラットで近代的なサーキットとなった。各チーム、各ドライバーは、大改修により、2Km近く短縮された新コースへ向け、未知への挑戦を開始した。前戦フランスGPから1週間。先週の猛暑をそのまま引継ぐと予想されていたが、プラクティス初日の朝は、時折小雨の降る、肌寒い曇り空。熱狂的なドイツのF1ファンが続々と詰め掛ける中で、誰もが始めてのコースを一刻も早く攻略すべく、セットアップ合戦が繰り広げられた。
午前11時から午後2時までの間、1時間のインターバルを挟み、1時間づつ2回に分けて行われたプラクティスでは、パナソニック・トヨタ・レーシングも、新コースをシミュレーションし運び込んだ“トヨタTF102”を、レースへ向けて適合させるセットアップに勤しんだ。午前中のプラクティス1回目は、気温18度、路面温度20度、湿度71%という、曇り空のもとで行われ、アラン・マクニッシュが1分18秒547で11番手、ミカ・サロが1分18秒929で14番手であった。
午後1時からのプラクティス2回目は、曇り空に薄日が射し始め、気温20度、路面温度24度へと上昇する中で行われた。新サーキットへの適合を目指すパナソニック・トヨタ・レーシングは、2台が異なるセッティングで走行し、多角的にデータを収集。アラン・マクニッシュが1分17秒422の9番手、ミカ・サロが1分18秒023の18番手でプラクティス初日を終えた。
アラン・マクニッシュ: #25 1分17秒422 9番手 周回数46周 シャシーTF102/08
「とても有効に2回のプラクティスセッションをこなすことが出来た。タイヤの選択も、最良と思われるものと、選択肢を広げたものとでデータ収集を行い、ミシュランがこのサーキットに向いていることが分かった。“TF102”とコースの相性も良いようだし、改修されたサーキットは、決して悪くない。私が知っている限りでは、最良の新サーキットのひとつだろう」
ミカ・サロ: #24 1分18秒023 18番手 周回数44周 シャシーTF102/07
「今日のプログラムを予定通り遂行出来た。我々が問題解決に向けて努力している電気系に若干の問題を抱え時間をロスしたが、2回のセッションで多くの周回数をこなすことが出来た。これは初めてのサーキットでセットアップを行う上に欠くことのできない課題でもあった。新しいコーナーも含め、攻略を進めれば、思っていたよりも、さらに中身の濃いサーキットのようだ」
チームマネージャー アンジュ・パスカリ:
「ここホッケンハイムでは、昨年テストを行っていないが、今年はまったく新しいコースなので、他チーム同様に初挑戦に変わりない。我々は、異なったセットアッププログラムで、今日のプラクティスを行ったが、アラン・マクニッシュの“TF102”で興味深いセッティングを見出せた。明日の予選までに仕上げを進めたい」
テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「今日は、新しいホッケンハイムのコースを理解するために、2台で異なる決勝レース用のセットアップを試みた。その結果、このコースに適合するセットアップデータを収集することが出来た。明日の予選に向けて今日のデータを活かしセッティングを詰めたいと思っている」
<イギリスGPプラクティス初日>
天候: | 曇り |
気温: | 最低18℃ 最高22℃ |
湿度: | 63% |
T-CARシャシ-: | TF102/06(アラン・マクニッシュ仕様) |
明日の公式予選は、午後1時から2時(日本時間7月27日午後8時から9時)まで行われる。
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