第12戦 ドイツGP 2002
2002年7月27日(土)
ドイツGP 予選レポート
期待を抱かせたフリー走行の結果を経て予選を迎えたパナソニック・トヨタ・レーシングは、一転してアラン・マクニッシュが17番手、ミカ・サロが19番手からF1世界選手権第12戦の決勝をスタートするというフラストレーションのたまる予選結果となってしまった。
本日朝のフリー走行では、サロが8番手、マクニッシュが10番手という好調な滑り出しを見せたのだが、サーキットのコンディションが変化してその好調さが失われてしまった。
「朝と昼のセッションで安定した結果を出すことができなかった。サーキットのコンディション変化がわれわれにとって悪影響を及ぼして、フリー走行から出始めていたアンダーステアーを解消しきれなかったんだ。サーキットの前半周でなんとかフロントのグリップを得たのだけれど、後半でグリップを失ってしまった。われわれは良い線まで行っていたと思うのだけれど、すごく良くはなかった。悔しいのはタイム的には大差がないのに順位が悪い点だよ。本当にいらいらするよ」とマクニッシュは語った。
マクニッシュのタイムは5番手のタイムからちょうど1秒の差しかなかったのだ。
サロのコメントもフラストレーションを表している。「朝のフリー走行はクルマの調子は良かったんだ。8番手だったし、予選に向けて自信もあったんだ。しかし、クルマのバランスが崩れてしまって、予選中に直さなくてはならなかった。これは、最悪の状況さ。結局、思うようにクルマをセットできなかった。19番手からのスタートは、決勝ではあまり期待できないポジションだ」
テクニカル・コーディネーターの高橋敬三も残念さを隠しきれない。「午後の予選時になって完全にサーキットのコンディションが変化してしまい、その状況にクルマを合わせ切ることができなかった。予選中にいくつかのセットアップをトライしたのだが、最後まで良いセットアップを見いだせなかった。この状態は、決勝に向けても良くない。データをチェックして何としても完走したい」と語った。
フェラーリチームのMシューマッハーは、5度目のチャンピオン獲得を地元のファンの前でポールポジション奪取によって自ら祝福した。弟Rシューマッハーとの闘いの末、シューマッハー家がフロントローを独占してドイツ人ファンを喜ばせた。
RバリチェロとBMWウイリアムスのJPモントーヤが3、4番手。マクラーレン・メルセデスのKライコネンが5番手。そしてジョーダン・ホンダのGフィジケラが6番手で今シーズンのベストグリッドのタイ記録となった。
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