第12戦 ドイツGP 2002

2002年7月28日(日)

ドイツGP 決勝レポート

改修されたホッケンハイムで行われたドイツGPにおいてメカニカルトラブルが原因のリタイヤが続出する中、パナソニック・トヨタ・レーシングのミカ・サロは9位でフィニッシュした。

アラン・マクニッシュ17番手、ミカ・サロ19番手というポジションからスタートした決勝レースでは、高い気温と新しいコース路面のため経験豊かなチームでさえクルマのセットアップに苦しめられた。

マクニッシュ、サロ共にスタートが良く、マクニッシュはオープニングラップを15位で帰ってきた。しかし、レースの3分の1を消化した時点でピットストップ直後に彼のTF102はストップしてしまった。

「ピットアウトしたらクルマが加速しなくなってしまったんだ。なんとかピットへ戻ろうとしたんだけれど、ストレートの終わりでストップしてしまった。油圧系のトラブルだった。ピットストップの前に中段の大きなグループをとらえて、これからという時だっただけに本当に悔しいね」とマクニッシュは語った。

サロは手堅いドライビングを見せた。Gフィジケラとトラブルから復帰したKライコネンがリタイヤするまで彼らの追撃をかわした。

「スタートはあまり良くはなかったし、序盤はクルマのフィーリングが良くなかったんだ。オーバーステアーがひどかったので最初のピットインでフロントウイングの角度を下げたらバランスが良くなった。19番手からのスタートだったからレースは楽じゃないし、あまりよい成績は望めないと思っていたんだ。まずは完走を目指したら、このところ心配された信頼性の問題も起こらないで結果を残せたんだ」とサロは語った。

フェラーリチームのMシューマッハーは、スタートからゴールまで終始レースをリードし、62勝目を記録した。驚いたことに、5回目のチャンピオンを獲得した彼にとってホッケンハイムでの勝利はこれが初めてだった。.

BMWウイリアムスチームのRシューマッハーはレースのほとんどを2位で走行していたのだが、予定外のピットストップを行ってチームメイトのJPモントーヤに先行を許してしまった。結果的に弟のシューマッハーは、フェラーリのR バリチェロの前、3位でフィニッシュした。以上、バリチェロの4位までがトップと同周回だった。マクラーレン・メルセデスのDクルサードが5位、ザウバー・ペトロナスのNハイドフェルドが6位でポイント獲得。

8月半ばのハンガリーGPまでの3週間のレースは休みとなる。この時期になるとドライバー移籍の噂が飛び交う。パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバーラインナップのゴシップに対して社長のオベ・アンダーソンは「アラン・マクニッシュがシーズン途中で交替されるなどの情報は全く事実ではない」そして、2003年のドライバーについてはまだ何も決定されていないと語っている。