第13戦 ハンガリーGP 2002
2002年8月13日(火)(ハンガリー・ハンガロリンク・サーキット発)
パナソニック・トヨタ・レーシング 真夏の東欧戦ハンガリーGPへ
束の間の夏期休暇で、ミカ・サロ、アラン・マクニッシュ共に鋭気を養いチャレンジ再開
前戦ドイツGPからの3週間にわたる夏休みが終わり、今週末に決勝が行われるハンガリーGPにおいて、F1シリーズが再開される。全17戦中の第13戦となる東欧唯一のF1グランプリは、ハンガリーの首都ブダペストから、約20km郊外に位置する1周3.975kmのハンガロリンクで行われる。
1986年、F1初開催となったハンガリーGPには、20万人もの大観衆が集まり、以来、市街地コースのモナコGPと比べても、平均時速が25km/h上回るだけというサーキットにも関わらず、レースファンとドライバーの根強い支持を受けつづけている。パナソニック・トヨタ・レーシングは、昨年9月に、ミカ・サロとアラン・マクニッシュの両ドライバーとともに、このハンガロリンクにおいて、 "トヨタTF101"でのテスト走行を行っている。
チームのエンジニア達は、このGPの無い3週間、ハンガロリンクに向けて、"トヨタTF102"のセットアップに精力を傾けてきた。一方、ミカ・サロは地中海のボートで、またアラン・マクニッシュはコルシカ島で束の間の休息を取った後、先週からチーム・ドクターのリカルド・チェッカレリとともに、イタリアのヴィアレッジョにおいて、集中トレーニングに励んでいる。
オベ・アンダーソン:
「これまで、色々な信頼性の問題が生じていただけに、前戦ドイツGPで"TF102"が1台完走することが出来、ほっとした。レース中の様々な状況で"TF102"がどのような挙動を取るのかを学ぶためには、とにかく完走する必要があった。ハンガリーは気温が高いことが予想され、信頼性が再び問われるだろうが、何としても2台とも完走させることを目指す」
ミカ・サロ:
「ハンガロリンクはモナコに似て、難しいサーキットだと思う。ただモナコと違い、コンクリートバリアがないので、ミスによって大きなダメージを受けない。とにかく、全体的にスピードが遅く、追い越すチャンスがほとんどないため、レースの週末で一番重要なのは、予選で良いポジションを得ることだ。 "TF102"はモナコでは善戦したので、ここハンガロリンクも悪くないかもしれないが、今は順位の予測をするには早すぎる」
アラン・マクニッシュ:
「昨年のハンガロリンクでのテスト走行で、いくつかのことを学んだ。まず最初に重要なのは、ダウンフォースだ。コーナーでスピードが凄く落ちるので、ダウンフォースはあればあるほど良い。次に、トラクション・コントロールが大事だ。速度を緩めた後、また急激に加速しなければならないような個所が点在する。第3に、コース上は埃っぽく、ドライバーがコース上にラバーグリップが乗るのを待つので、金曜日のプラクティスは、ほとんど無いに等しい。しかし、いずれにしても、非常に挑戦しがいのあるコースだ」
ミカ・サロは、ハンガロリンク・サーキットについて、「ハンガリーは雰囲気がとても良いレースなので、GPが開催されるのは嬉しいことだ。ハンガリーの人々はすごく盛り上がってくれるし、フィンランドからも何千人とハンガリーに集まり、レースを盛り上げるので、僕へのたくさんの応援も期待できる。コース自体は非常に速度が遅く路面はバンピーだ。しかし、どんなコース状況でも、暑くなろうとも、最善を尽くすために、たくさんのトレーニングを積んできた。とにかく、ハンガリーは歴史の古い街でおいしいレストランもたくさんある。とても楽しみにしている」 と語った。
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