第13戦 ハンガリーGP 2002

2002年8月17日(土)

ハンガリーGP 予選レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングチームは、明日のハンガリーGP決勝レースにおいてミカ・サロが17番手、アラン・マクニッシュが18番手からスタートし、上位へ向けてチャレンジすることとなった。

朝に行われたフリー走行セッションの結果表には、サロが12番手、マクニッシュが14番手にランクされ、予選に期待がかかった。しかし、予選の時間内で変化するコースコンディションに対して最後の時間帯にマッチしたクルマのバランスにセットアップすることが要求された。

「予選中にクルマのセッティングを変えてタイムを短縮できるか頑張ってみたんだ。今日、われわれは限界まで頑張ったと言える。そして、このようなタイプのサーキットに対してクルマのダウンフォースが不足しているということを認めなければならないんだ。充分なグリップが得られなくてクルマが弾んでしまい、暴れてしまうんだ。これを何とかしなくちゃならない」とサロはコメントした。

そして、マクニッシュは「最初のアタックラップでは、クルマのバランスが良かった。でも、そのラップの終わりに渋滞につかまってしまってタイムが出せなかったんだ。あれで0.3秒くらい損したと思う。そして、その後は良いバランスを二度と見つけることができなかった。走る度にどんどんアンダーステアーがひどくなってしまった。決勝に向けてこれを対処しなくてはならない。今日はフラストレーションがたまったし、明日は、大変な一日になりそうだよ」とコメントした。

追い越しが困難なハンガロリンクサーキットで、パナソニック・トヨタ・レーシングは、77周のレース中に順位をアップさせなくてはならないという課題に直面している。しかし、このような状況下でもテクニカル・コーディネーターの高橋敬三は、積極的だ。「予選結果は残念でした。でも明日の決勝に向けて良いセットアップを見つけることができるでしょう。そして、われわれは、順位を上げ、フィニッシュするべく最大の努力を尽くします」とコメントしている。

フェラーリチームは今シーズン4度目のフロントロー独占。5回チャンピオン獲得のMシューマッハーに対してRバリチェロが0.05秒差で3度目のポールポジションを獲得した。BMWウイリアムスチームが2列目、Rシューマッハー3番手、JPモントーヤが4番手。ジョーダン・ホンダのGフィジケラが今シーズン最高のスターティングポジション5番手、ルノーのJトゥルーリが6番手となった。