第13戦 ハンガリーGP 2002

2002年8月17日(土)(ハンガリー・ハンガロリンク・サーキット発)

ハンガリーGP予選 悔い残るタイムアタック 決勝でのポジションアップへ

ミカ・サロが17番手、アラン・マクニッシュが18番手で、明日の追い抜きのチャンスに賭ける

洪水の猛威が、TVニュースを駆け巡る中で、ハンガリーGP予選日を待ちわびたブダペスト市民は、誰もが、昨日にも増して水かさを増したドナウ川の水位を気にしながら朝を迎えた。昨夜、一時的に石畳を濡らした雨雲は去り、雲の切れ間から青空と強烈な太陽が覗き始め、いつもの暑い戦いを予感させて、予選日が始まった。

午前9時から45分づつ2回、30分間のインターバルを挟み、最後のプラクティスセッションが行われた。前半のプラクティスは、気温21度、路面温度23度と、気温が上がらぬ中での走行となり、ミカ・サロは1分17秒813で16番手、アラン・マクニッシュは1分17秒958の17番手。続く午前10時15分から行われた後半のセッションは、気温25度、路面温度28度へと上昇する中で行われ、ミカ・サロが、1分16秒515で12番手、アラン・マクニッシュが1分16秒710の14番手で、予選に臨むこととなった。

午後1時から行われた公式予選は、気温26度、路面温度29度というコンディションで、各チームともタイムアタックを開始。コース状況を見据えて、予選開始25分過ぎから他チームとともに、コースインしたパナソニック・トヨタレーシングであったが、難しいコースに苦戦。ミカ・サロは1分16秒473で17番手、アラン・マクニッシュは1分16秒626の18番手となり、明日の決勝レースで上位進出へと挑む。

ミカ・サロ: #24  予選17番手 1分16秒473 11周 シャシーTF102/07 
「前回のドイツGP同様、アランともども、とても残念な予選結果となった。グリップとダウンフォースの不足に悩まされたが、この2つが、このサーキットでは何よりも大事だ。追い抜きがとても難しいサーキットで、明日はタフなレースを強いられると思うが、レース用に燃料を搭載した方が安定することが分かっているので、上位進出への期待はある」

アラン・マクニッシュ: #25 予選18番手 1分16秒626 11周 シャシーTF102/08
「最初のタイムアタックでは、バランスが良かったが、先行車に阻まれてしまい、0.3秒はロスしてしまった。その後は、アンダーステアがひどくなってしまい、序盤のようなバランスは見出せなかった。悔いの残る予選となったが、明日の決勝では、厳しさを克服するつもりだ」

チームマネージャー アンジュ・パスカリ:
「予選結果は非常に残念。今朝のプラクティスセッションのラップタイムを縮めることが出来なかったので、原因解明に取り組んでいる。明日の決勝レースは、良いスタートを切り、的確な戦略のもとで両ドライバーが着実にポジションをアップし、完走することを目標にアタックする」

テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「昨日のデータをもとに、"TF102"のバランスは改善したものの、絶対的なメカニカル・グリップが不足していた。とても残念な予選結果に終わってしまったが、決勝レース用のセットアップは、整えることが出来たので少しでも順位を上げて完走することに全力を投下する」

<ハンガリーGP・予選>
天候: 晴れ
気温: 最低26℃ 最高28℃
路面温度: 最低29℃ 最高30℃
湿度: 42%
   
T-CARシャシ-: TF102/06(ミカ・サロ仕様)

明日の決勝レースは、現地時間午後2時(日本時間8月18日午後9時)にスタートが切られる。