第14戦 ベルギーGP 2002

2002年8月27日(火)(ベルギー・スパ・フランコルシャン発)

トヨタTF102 F1シリーズ最長の"スパ・フランコルシャン"に挑戦

F1グランプリ第14戦ベルギーGPへ ミカ・サロとアラン・マクニッシュが臨戦態勢

パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1第14戦ベルギーGPに向け、スパ・フランコルシャンへと移動した。サーキットは、ドイツとの国境を越えた、チームの拠点のあるケルンのファクトリーからも近く、地元のサーキットのひとつでもある。

全長6.947Kmにも及ぶスパ・フランコルシャンは、一般公道と常設サーキットを組み合わせた、F1開催サーキットの中で最も距離の長いコースである。ハイスピードな区間とチャレンジングなコーナーで構成されたこのサーキットは、ドライバーとエンジニアを虜にする。今年は、"バス・ストップ"シケインの出口に小規模な改良が加えられ、走り易くなっている。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、2週間前のハンガリーGPに於いて2台揃っての完走を果たし、信頼性を取り戻したことで、意を新たにベルギーGPへと臨む。9月1日まで、夏季のテストが禁止されていたこともあり、チームにとっては、昨年秋にスパ・フランコルシャンで行なったテストがセットアップへの貴重なデータとなっている。

オベ・アンダーソン:
「前戦ハンガリーGPでは、2台とも完走させることが、我々にとって非常に重要な課題であった。そして、我々はそのパフォーマンスを、より強固にするためにスパへと臨む。今年私がつねに言い続けているように、必要以上に高い期待をしてはならない。シーズン初めに2回素晴らしい結果を得て、人々はさらなる期待をしているが、今年はすべてのレースが我々にとって学習であることに変わりは無い。F1参戦初年度も終盤を迎えるにあたり、信頼性の確保が、再び私の最重要課題となっている」

ミカ・サロ:
「スパは、ベルギーを印象付けるサーキットだ。私が最も得意とするコースでもあり、素晴らしいサーキットだ。我々が着実に進歩するためにも、ハンガリー以上に、"TF102"にとって、相性が良いことを願っている。逆境といえるほど、すべてのレースが今のところ非常に厳しいが、我々はベストを尽くして戦い続ける」

アラン・マクニッシュ:
「スパは、F1カーを生き生きとさせるコースだ。全ての高速コーナーと、流れるようなコースのリズムは運転を楽しませてくれる。スタートが待ち遠しい。我々のエンジンはとても強力で、かつシャシーも他のコースよりも相性が良いと思われるので、我々のクルマには向いていると思う。残り4戦となったが、、ここで、納得のいく結果を残すためにも、あらゆる機会をつかまなくてはならない。また、スパでは、天候の予測が成否を大きく左右するので、これも充分考慮せねばならない」

ミカ・サロは、スパ・フランコルシャンについて、「私は、スパの全てが好きだ。そのスピードも、その流れも、そしてチャレンジも。古く、伝統あるコースは、ドライバーのささいなミスも許さない。唯一好みではないコーナーが、"La Source"ヘアピンだ。しかし、そこから"Eau Rouge"へとストレートを走れば、それも束の間。 "Eau Rouge"では、4Gもの重圧が待ち構えており、それは "チャレンジ"の一言に尽きる。その他にも、いくつか驚くようなコーナーが存在する。左へと複合して回り込む"Pouhon"、フラットアウトでの左コーナー"Blanchimont"など、そのどれもが、ドライバーにとって腕の見せ所であり、とても大きなチャレンジになる」と語った。