第14戦 ベルギーGP 2002
2002年8月30日(金)
ベルギーGPフリー走行レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングは、フォーミュラ1世界選手権シリーズ第14戦、スパ・フランコルシャンで行われているベルギーGPのフリー走行で予選に向けて期待のもてる初日を終えた。
トヨタTF102は、この歴史的な高速サーキットにマッチングを見せてミカ・サロが1分49秒260のタイムで10番手、アラン・マクニッシュが1分49秒560で11番手につけている。
「クルマが高速サーキットにマッチしているんだ。だからこれまでの数戦で生かすことができなかったエンジンのアドバンテージをここでは発揮できる。われわれの問題点は1速、2速で回る低速コーナーなんだけれど、このサーキットにはそのようなコーナーは、2箇所しかないんだ。そして不得意な縁石もバスストップ・シケイン以外ないから、われわれには好都合だ」とサロはコメントしている。
「このサーキットは高速で、それがわれわれのクルマにマッチしたスピードレンジであることはわかっていたよ。コースレイアウトをみると、良い成績を残したインテルラゴスやセパンに似ているから、今回最高の結果を残したいと思う。初日の結果はすごく良い。あとは、マシンのバランスをタイヤがベストな状況の時に維持できれば、もっと上位を狙えるよ」とマクニッシュはコメントした。
オー・ルージュからブランシュモントにかけては、世界に名高い高速セクションとして知られ、また、不安定な気象状況もスパ・フランコルシャンの名物として知られている。ホームストレッチがドライであっても、裏側のセクションでは強い雨が降っていたこともあった。今回、まだ雨は降っていないが、週末に雨の可能性は十分にある。
マクラーレン・メルセデスの2台がフロントローを占めた。KライコネンがDクルサードより0.16秒速い1分47秒196でフリー走行のベストタイムを叩き出した。フェラーリチームはその後ろ、2列目に位置。Mシューマッハー、Rバリチェロの順で続いている。ウイリアムスBMWのRシューマッハーが5番手、ルノーのJバトンが6番手。
木曜日の夜にトヨタはメディアに対してディナーパーティーを催した。その際にTMG社長のオベ・アンダーソンが今季終了とともにミカ・サロとアラン・マクニッシュの契約は終了。彼らの貢献に感謝するとともに、オリビエ・パニスが来シーズンからチームと契約し、パニスのチームメイトは後日アナウンスすることを発表。「これは、とてもハードな決断だったがチームにとって新たな方向性が必要だと判断した」とアンダーソン社長はコメントした。
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