第14戦 ベルギーGP 2002
2002年8月31日(土)
ベルギーGP 予選レポート
ベルギーGPの行われているスパ・フランコルシャンでパナソニック・トヨタ・レーシングは、今シーズン2番目に良い予選結果を記録し、決勝に向け期待が高まっている。
ミカ・サロがイギリスGPの行われたシルバーストンで記録した8番手という成績が単独では最高だが、チームとして今回のサロ9番手、アラン・マクニッシュ13番手という成績は、モナコGPで記録した9番手、10番手に次ぐものだった。
「昨日ロングランテストで決勝レースでのタイヤ性能の安定性を確認した。テストの結果は良かったから決勝には自信があるんだ」とサロはコメントしている。
「予選のセッションに入ってもセッティングを変えていたんだ。両方のクルマのタイヤ空気圧を最後のアタックで変えてみたら、それがミカ(サロ)には良かったんだ。僕にはあまり良くなっかたけれど、クルマの状態は問題ないし、このサーキットは追い越しは可能だから決勝に期待している」とマクニッシュはコメントした。
5回目のチャンピオンを獲得したMシューマッハーは、ここスパ・フランコルシャンを得意としていて、5回の優勝を経験しているが、驚いたことに、今回初めてポールポジションをゲットしたのだった。
シューマッハーは唯一1分43秒台のタイムを叩き出し、マクラーレン・メルセデスのKライコネンが初めてのフロントローグリッドをチャンピオンと分け合った。Rバリチェロが3番手、ウイリアムスBMWのRシューマッハーが4番手でチームメイトのJPモントーヤがそれに続いた。そして6番手にDクルサードが来てトップチームがスターティンググリッドの上位を占めた。
チームマネージャーのアンジェ・パスカリがこれまで苦しい闘いを強いられてきた3レースを振り返りながら、今回の予選結果に対する喜びをコメントしている。「これまでトップ10に食い込むべくわれわれは頑張ってきた。そしてミカが9番手という素晴らしいグリッドを獲得してくれた。昨日のフリー走行の段階でセットアップの方向性が良いことはわかっていた。そして、アランも頑張ってくれた。スパ・フランコルシャンではレース中に何が起こるかわからない。ハンガリーGPと比較して、5列目のグリッドからスタートできることはナイスだ」
不安定な天候状態は、ここスパ・フランコルシャンでは常となっている。作戦の迅速で的確な判断が結果を左右する。
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