第14戦 ベルギーGP 2002
2002年9月1日(日)
ベルギーGP 決勝レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングは、フォーミュラ1世界選手権シリーズ第14戦が行われたスパ・フランコルシャンであと一歩のところで選手権ポイントを獲得できなかった。
ミカ・サロがジャガーチームのEアーバインから僅か0.4秒差の7位フィニッシュで1ポイントを逃した。「良いドライブができたと思うし、ミスも無かった。ただ、速さが足りなかったかな。もう少しでポイントゲットできそうだったけれど、ダメだった。レース終盤で頑張ったんだけれど、努力は報われなかったね。しかし、チームのスタッフはピット作業もすべて良くやってくれたと思う」とサロはコメントした。
アラン・マクニッシュは、予選とは違いバランスの良くないマシンで苦しいレースを強いられながら9位でレースを終えている。「チーム全体としては、結果は良かったし、ここ数戦と異なって競争力を発揮できたと思う。でも、個人的には、ダミーグリッドに着く前の走行でホイールセンサーが壊れてしまって、結果的にトラクションコントロールに悪影響を及ぼしてしまったんだ。これがクルマのバランスを崩してしまった。それでも、われわれはザウバーチームに先行することができたし、いつもはわれわれの前を走行しているチーム達と争えた」とマクニッシュはコメントしている。
Mシューマッハーは、新たにシーズン最多記録の10勝目をマークして見せた。同時に彼は6回目のベルギーGP優勝、フェラーリチームは今シーズン5回目の1-2フィニッシュを飾った。Rバリチェロは、終盤にMシューマッハーがペースダウンしたために彼の直後でフィニッシュした。ウイリアムスBMWのJPモントーヤがマクラーレン・メルセデスのDクルサードに僅差で打ち勝ち3位でフィニッシュ。予選で活躍したクルサードのチームメイト、Kライコネンはメカニカルトラブルでリタイヤしてしまった。Rシューマッハーが5位、ジャガーチームのEアーバインが6位に入って開幕戦以来のポイントをゲットした。
パナソニック・トヨタ・レーシングの社長オベ・アンダーゾンは「長い間ポイントゲット圏内に肉薄することができなかったが、今回は2台ともにあと一歩というところまで来ている。チームが頑張って良いレースができた」とコメントした。
選手権シリーズは、ヨーロッパラウンド最後のイタリアGPモンツァでのレースを2週間後に控えている。このハイスピードサーキットにおいて来週4日間のテストを行う。
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