第14戦 ベルギーGP 2002

2002年9月3日(火)(イタリア・モンツァ・サーキット発)

F1モンツァ合同テストに参加 次週のイタリアGPへ向けて各種テスト

4日間テストの初日はステファン・サラザンとライアン・ブリスコが悪天候を突いて走行

パナソニック・トヨタ・レーシングは、9月3日(火)から6日(金)までの4日間、イタリア・ミラノ近郊のモンツァ・サーキットで行なわれているF1モンツァ合同テストでの4日間に渡るセッションを開始した。

このF1モンツァ合同テストは、来週に迫った第15戦イタリアGPを前に、同じサーキットで行なわれることもあり、アロウズを除く全10チームが参加。2台体制のパナソニック・トヨタ・レーシングは、初日3日(火)のテストを、当初の予定から変更し、テストドライバーのステファン・サラザンとライアン・ブリスコに託した。

合同テスト初日は、午前9時から午後6時まで行なわれたが、イタリアらしく午後12時半から2時までは、各チーム共一斉にランチタイム。この間こそ静寂を保ったが、次戦へ向けて時間を惜しむかのように、新装となったピットとグランドスタンドには、通常のプラクティスさながらの緊迫したF1サウンドが轟いた。

しかしランチタイムを前に、それまでの曇り空に稲妻が光り、雷雨が到来。この土砂降りは午後2時のテスト再開時には、小降りとなったものの、コースはいたるところに川が流れる悪コンディション。そして、テスト終盤の午後4時過ぎには、青空から太陽が覗くというモンツァならではの天候不順。この変わりやすいコースコンディションのもと、ステファン・サラザンは48周を走行し、主に空力部品のテストを実施した。また、ライアン・ブリスコは31周を走行、主にタイヤとローンチコントロール等のテストを行った。

明日のF1モンツァ合同テスト2日目は、アラン・マクニッシュとステファン・サラザンがテストを行なう予定。

ステファン・サラザン: TF102/05 ベストラップ:1分28秒26 周回数:48周
「今日は、来週のGPで使用する予定の新しいフロントウィングを含め、若干異なった空力部品をテストした。また、セッションを通して、様々なミシュランタイヤのテストも行なった。豪雨が始まる前から、コースはとても汚れており、常に滑りやすかった。しかし、今日の悪天候は、今年チャンスに恵まれなかったウェットコンディションでのタイヤ比較テストを可能にしてくれた」

ライアン・ブリスコ: TF102/04 ベストラップ:1分27秒43 周回数:31周
「午前中のセッションでは、GPへ向けて戦略のためのコースデータを得ることに集中した。昼前に豪雨があったが、コースコンディションは雨が上がった後も、最後までウェットだった。我々は、このウェットコンディションでローンチコントロールのテストを行い、成果を上げることができた。また全体的に見ても、今日は満足できるテストだった」

9月3日(火) F1モンツァ合同テスト 1日目の記録

ドライバー: ステファン・サラザン/ライアン・ブリスコ
天候: 曇り/雷雨/晴れ
気温: 最高気温23℃  最低気温18℃
路面状況: ウェットコンディション
路面温度: 最高27℃  最低20℃