第15戦 イタリアGP 2002

2002年9月14日(土)(イタリア・モンツァ発)

F1GP最速コースで “トヨタTF102”今季9度目の予選トップ10

ミカ・サロが10番手、アラン・マクニッシュが13番手から明日の決勝レースへ挑戦

王者フェラーリのお膝元、モンツァ・サーキットは、淡い太陽の木漏れ日の中で予選日の朝を迎えた。昨日から、当たり前のように、トップタイムを塗り替え続けるフェラーリに、最高速度で遜色ないスピードを見せ付けてきたパナソニック・トヨタ・レーシングは、さらなる挑戦へと立ち向かった。

午前9時から45分づつ2回、30分間のインターバルを挟んで行われるプラクティスは、前半のセッションで、R.バリチェロ(フェラーリ)が、まさかのエンジンブロー。7分間の赤旗中断となり、セッションは午前9時52分まで延長された。続く10時15分からのプラクティス後半セッションは、気温18度、路面温度25度へと、徐々に上昇する中で、予選を前にした最後のセットアップが行なわれた。このプラクティスセッションで、アラン・マクニッシュは1分22秒967の9番手、ミカ・サロは1分23秒442の14番手で、午後の予選タイムアタックに臨むことになった。

午後1時から行われた公式予選は、気温21度、路面温度32度へさらに上昇する中でスタート。しかし、じっとタイムアタックのチャンスを窺う各チームは、セッション開始20分過ぎから、続々とコースイン。F1GPコース最速サーキットで緊迫のタイムアタック争いが繰り広げられた。予選終了まで2分を残して、K・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)と佐藤琢磨(ジョーダン・ホンダ)が接触、7分間赤旗中断。延長再開された午後2時5分過ぎから、2分間に賭けた最後のバトルが展開された。この予選でミカ・サロは1分22秒318で10番手、アラン・マクニッシュは1分22秒521の13番手となり、パナソニック・トヨタ・レーシングは、今シーズン9回目の予選トップ10から、明日の決勝レースでの上位進出へと挑む。

ミカ・サロ: #24  予選10番手 1分22秒318 12周 シャシーTF102/07 
「予選では、もう少し上位を期待していた。燃料のフルタンク状態では、とても速く、安定していたが、燃料を減らした状態では、不安定になってしまった。少しがっかりしているが、モンツァで予選10番手からスタート出来るのは、決して悪いポジションではない。良く仕上がっており、明日のレースには自信がある」

アラン・マクニッシュ: #25 予選13番手 1分22秒521 10周 シャシーTF102/08
「納得のいく予選結果だ。"TF102"は、一日中安定しており、若干のセットアップ以外は、手を加えていない。もう少し、タイムアップは図れたはずなので、少し残念。タイムアタックの方法を変えてみるなどしたが、あまり効果はなかった。しかし、明日は良いレースが出来ると期待している」

テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「2台共に完璧なセットアップにまでは至らなかったが、両ドライバー共に全力を尽くしてアタックしてくれた。決勝レースでのスタートグリッドは10位、13位だが、明日も新スペックエンジンを投入するのでそのパワーと信頼性を活かして、完走そして、上位入賞を目指して戦う」

<イタリアGP予選>
天候: 快晴
気温: 最低20℃ 最高22℃
路面温度: 最低29℃ 最高32℃
湿度: 47%
   
T-CARシャシ-: TF102/06(ミカ・サロ仕様)

明日の決勝レースは、現地時間午後2時(日本時間9月15日午後9時)にスタートが切られる。