第16戦 アメリカGP 2002

2002年9月27日(金)

アメリカGPフリー走行レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングチームは、終盤戦に入ったフォーミュラ・ワン世界選手権シリーズ第16戦、インディアナポリスで開催されるアメリカGPにおいて初日、フリー走行で順調な滑り出しを見せた。ミカ・サロが1分15秒421のタイムで12番手、アラン・マクニッシュは1分15秒589で14番手だった。

今回、チームはこのインディアナポリス・スピードウエイを訪れるのは初めてであり、今日のフリー走行以前はドイツ、ケルンのファクトリーでシュミレーションを行うことしかできなかった。

「全てがうまく行っているね。そして今日は新しい空力のパーツを装着したりして、日曜日の決勝セッティングをどうするかテストしていたんだ」とサロはコメントしている。

マクニッシュは、1回目のセッションでドライブシャフトのトラブルに見舞われてしまった。「まだ、セッティングが決まらないんだ。でもいろいろセッティングの比較ができたから満足しているよ。でもこのコースは、部分によってダウンフォースのセッティングが全然違ってくるね。インフィールドではダウンフォースは必要だし、長いホームストレッチでスピードを稼ぐためにはダウンフォースを少なくしなくてはならない。どういうセッティングをするか、いろいろなチョイスがあるね」とマクニッシュはコメントしている。

テクニカル・コーディネーターの高橋敬三は、初日の結果に満足している。「初めて走行したインディアナポリスでありながら、ミカが以前走行した経験などを活かして、まずまずのセッティングができてきていると思います。そしてアランも全く初めての走行でありながら頑張ってくれています」とコメントしている。

フリー走行で唯一1分14秒台の壁を破って1分13秒548を叩き出したのはフェラーリチームのワールドチャンピオン、Mシューマッハーだった。ジャガーのEアーバインが2番手、マクラーレン・メルセデスのDクルサード、Kライコネンが3、4番手。そして1995年にインディアナポリス500マイルレースを制しているBARホンダのJビルヌーブが5番手。6番手にはFマッサに代わってザウバーチームからF1復帰を果たしたHHフレンツェンがつけている。

このアメリカGPが開催されているインディアナポリスはパナソニック・トヨタ・レーシングチームの本拠地、ケルンと姉妹都市であり、チームにとっては他のグランプリとは意気込みが違うイベントだ。