第16戦 アメリカGP 2002
2002年9月28日(土)
アメリカGP 予選レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングは、終盤戦に入ったフォーミュラ・ワン世界選手権シリーズ第16戦、アメリカGPにおいて、昨日のフリー走行での好調から一転してアラン・マクニッシュが16番手、ミカ・サロが19番手という苦しい予選結果となってしまった。
4回行われたフリー走行セッションでは、初めて走行するインディアナポリスのコースでありながら、順調にセッティングが進み、期待のもてるムードとなっていただけに、この予選結果は残念だった。
マクニッシュは、4周ずつ行っている予選アタックの2回目、その3周目にベストタイムを叩き出した。彼のマークした1分12秒723は、今回ポールポジションを獲得したフェラーリチーム、Mシューマッハーのタイムからわずか1.9秒差のタイムだった。
「確実にクルマのバランスは、朝のフリー走行より良くなっているんだ。でも、少しアンダーステアーに悩まされてはいるけれど、安定はしているので、レースに向けてもっと良いセッティングをしなければね。チームの皆がすごく努力してくれているから明日のレースではもっと良くなってほしいね」とマクニッシュはコメントしている。
サロは、なぜ朝のフリー走行でマークした1分12秒656のタイムから大きく遅れた1分13秒213のタイムしか出せなかったのか困惑している。
「朝、クルマは良い状態だった。そして少しだけセットを変えて予選に臨んだんだ。そうしたらグリップしないし、タイムが遅くなってしまったんだ。データを分析してセッティングの変更が何か根本的に間違ってのかどうか見つけださないと」とサロは、コメントしている。
チームマネージャーのアンジェ・パスカリは「今日の予選は本当に残念な結果になってしまった。ミカのクルマは、朝のタイムから0.5秒以上も遅くなってしまった。何が原因でグリップしなかったなのかを見つけださなくてはならない。アランは、頑張ってなんとかタイムを更新できた。まあ、決勝レースは苦しい闘いになるのは確かだ」とコメントしている。
フェラーリチームがフロントローを独占、RバリチェロがワールドチャンピオンのMシューマッハーを援護して2番手グリッドにつけている。マクラーレン・メルセデスのDクルサードが5月のモナコ以来となる彼のベストグリッド3番手を確保した。ウイリアムスBMWの2台、JPモントーヤが4番手、Rシューマッハーが5番手。そして、マクラーレンのKライコネンが6番手で<ビッグ3チーム>がまたしても上位グリッドを占領した。
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