第16戦 アメリカGP 2002
2002年9月29日(日)
アメリカGP 決勝レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングチームは、フォーミュラ・ワン世界選手権シリーズの終盤戦、アメリカGPで苦しいレースの末に2台共に完走を果たした。
土曜日の予選の結果、アラン・マクニッシュ16番手、ミカ・サロ19番手という厳しい状況のグリッドからスタートした2台は、マクニッシュがワンストップ、サロがツーストップという異なるピットストップ作戦をとった。
レース序盤でサロは、素晴らしい追い上げを見せて、4周目には13番手に順位を上げていた。しかし、その後トラブルに見舞われてしまった。
「スタートが良かったし、レースの序盤は、クルマのフィーリングも良かったんだ。しかし、最初のピットストップの後、エンジンにすごいミスファイアーが起こってしまったんだ。チームのスタッフが頑張ってくれて、ミスファイアーは何とか良くなったけれど、エンジンの圧縮空気装置にもトラブルがあって順位を上げることができなかった。残念だったけれど、良い経験になったレースだったよ」とサロはコメントしている。
マクニッシュは、燃料を多く搭載してクルマが重い状態のレース序盤で苦しんでいた。
「大変なレースだった。だって、左と右に曲がるときそれぞれクルマのバランスが違っていたんだ。それがどんどん悪化して、ドライブするのが難しくなっていったんだ。何とかゴールまでたどり着けたけれど、クルマが良かったら15位以上の順位は残せたと思う。次はシーズン最後のレース、日本GPだから、頑張るよ」とマクニッシュはコメントしている。
今回、双方向テレメトリーシステムを導入して最小限にトラブルを抑えた。その結果、6回目の2台完走を達成することができた。
フェラーリチームは、またしても1-2フィニッシュを達成した。Mシューマッハーはスタートからレースを終始リードした。しかし、最終周の最終コーナーでRバリチェロがトップに立って優勝。2台の差は0.011秒という1986年以来の僅差フィニッシュとなった。
マクラーレン・メルセデスのDクルサードが3位、ウイリアムス・BMWのJPモントーヤが4位、ルノーのJトゥルーリが5位、BARホンダのJビルヌーブ
が6位で1ポイントを獲得した。
バリチェロの勝利で彼の選手権ランキング2位が確定した。次戦は、最終戦となるトヨタの母国GPが10月13日に鈴鹿で開催される。
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