第17戦 日本GP 2002

2002年10月8日(火)(日本・鈴鹿サーキット発)

パナソニック・トヨタ・レーシング"ホームレース"最終戦日本GPへ来日

ミカ・サロ、アラン・マクニッシュ共に、馴染み深い鈴鹿サーキットでの戦いに鋭気

2002年F1世界選手権最終戦日本GPが鈴鹿サーキットで行われる。パナソニック・トヨタ・レーシングにとっては、初めてのホームグラウンドでのグランプリとなるが、昨年、テストカーの"トヨタTF101"でテストを行ったチームにとって、鈴鹿は初めてではない。

1周5.821Kmのサーキットは、F1GPの中でも最もチャレンジングなコースのひとつでもある。平均周回速度は、時速220Kmに達し、ハイスピードコーナーも含まれる。鈴鹿サーキットでは、1987年から日本GPが開催されてきたが、今年、より安全性を高めるために"ラン・オフ"エリアを広げるなど改修が施され、約40mコース距離が短縮されたものの、殆ど変更は与えられていない。

パナソニック・トヨタ・レーシングの2人のドライバーはコースを熟知している。とくに、ミカ・サロは、1991年から1994年まで、日本でレースを戦った4年間に何度も、ここを走り、F1GPへデビューしたのも鈴鹿サーキットである。

3台の"トヨタTF102"は、アメリカ・インディアナポリスでの前戦から、直接日本へと移送された。また、ミカ・サロとアラン・マクニッシュは、先週末、東京・臨海副都心に所在する世界最大のトヨタのショールームであるMEGAWEBで、約2000人のファンを前に、直線ながらも"トヨタTF102"のデモンストレーション走行を披露している。ミカ・サロとアラン・マクニッシュの両ドライバーは、より素晴らしい成果でシーズンを締めくくるべく、今週末をしっかりと見据えている。

オベ・アンダーソン:
「いよいよ、我々にとってのホームレース、とても忙しい今季最終戦だ。日本のファンの前でチームの活躍を見てもらう最初のグランプリであり、ファンの方々にきっと喜んでもらえるものと思っている。鈴鹿サーキットでは、昨年テストもしているし、コースデータを得ていることも戦いへの助けになる。チームの誰にとっても非常に忙しい1年だった。そして、それは、日本GPで良い結果を得るための努力に他ならない」

ミカ・サロ:
「信じがたいほど、あっという間に今年は過ぎ去った。メルボルンでの初ポイント獲得が、昨日のことのように思われる。たくさんの日本のファンが応援してくれる日本GPを楽しみにしている。鈴鹿は、私がチームとともに走る最後のレースを戦うのにふさわしい素晴らしいサーキットだ。良い結果が得られることを願っている」

アラン・マクニッシュ:
「スパとモナコと共に、最もチャレンジングなコースのひとつである鈴鹿サーキットで、F1カーをドライブすることを楽しみにしている。とても高速のコーナーと、多くの複合コーナーが待ち受ける。前戦アメリカGPは少々残念であったが、日本で最高の成果をもって今シーズンを終わりたい。トヨタのホームレースであり、私にとっては、チームとの最後のレースであり、特別な思い入れがある」

ミカ・サロは、鈴鹿サーキットについて、「鈴鹿は、昔気質のコースなので、私の大好きなコースのひとつだ。ヨーロッパの多くのサーキットのように、コースレイアウトを変更されることなく、オリジナルを保っている。いくつかの高速コーナーがありながら、ヘアピンやシケインが存在している。それらを1周のうちに、すべて攻略するのは、なかなかの挑戦といえる。さらに、日本のレースで最も素晴らしいのが雰囲気だ。ファンは誰もが、F1を愛し、夜遅くまでピットの向かいのグランドスタンドでチームの作業を見守っている。もし、私が夕方自由の身となったら、隣接する遊園地へ行ってしまうかもしれない」と語った。