第17戦 日本GP 2002

2002年10月11日(金)

日本GP フリー走行レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングチームは鈴鹿サーキットで行われる最終戦、日本GPで順調な滑り出しを見せ、ミカ・サロが1分36秒893のタイムで11番手、チームメイトのアラン・マクニッシュが1分37秒384で14番手で1日目のフリー走行を終えた。

このレースを最後にチームを離れるサロは、<記念!?>に髪をスポーティーな青に染めてサーキットに現れた。彼は、F1に至るまでのキャリアの中で輝かしい成績をここ日本で残しており、現在F1が行われている世界各国のサーキットの中でも最もチャレンジングである鈴鹿サーキットを好んでいる。

「鈴鹿は良いね。でもクルマの速さが増すにつれて年々コースが狭く感じる。今日、クルマの調子は良いよ。若干アンダーステアーが出たけれど、問題じゃないし、ちょっと苦戦するかなという予想に反して良いんじゃないかな」とサロはコメントしている。

「いつもの金曜日と同じにクルマをバランスさせる作業をした。そしてタイヤのチェックもやったんだ。今回ミシュランが用意してくれたタイヤは良いんじゃないかな。ただコースの各セクションでグリップが違ったのが気になるね。そして少し強めのアンダーステアーも出てた。この点を何とかしないとね」とマクニッシュはコメントしている。

フロントローをマクラーレン・メルセデスが独占。Kライコネンが1分34秒232でベストタイムを叩き出し、チームメイトのDクルサードがコンマ5秒遅れで2番手につけている。フェラーリチームのRバリチェロが3番手、ワールドチャンピオンのMシューマッハーは、第2セッションの大半をメカニカルトラブルのために走行できずに6番手で初日を終えた。ウイリアムスBMWのJPモントーヤが4番手、Rシューマッハーが5番手。

サロはフリー走行の直後にパドックの外に設けられたトヨタのPRブースに登場して地元のファンに歓迎を受けた。このブースにはTF102のレプリカが展示され、大型スクリーンでは TF102の走行シーンを見ることもできる。そしてチームグッズの販売も行われている。トヨタの地元日本で行われるグランプリで熱狂的なファンに囲まれたサロが、8人ものガードマンに守られながらパドックへ移動しなくてはならないシーンもあった。マクニッシュは、明日の予選終了後にブースに登場する。