第17戦 日本GP 2002

2002年10月11日(金)(日本・鈴鹿サーキット発)

パナソニック・トヨタ・レーシング 鈴鹿サーキットでプラクティスを開始

セットアップに手応え ミカ・サロが11番手、アラン・マクニッシュが14番手で明日の予選へ

パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1参戦初年度を締めくくる日本GPへ向けてプラクティスを開始した。プラクティス初日の鈴鹿サーキットには、F1グランプリ、そして、母国凱旋のパナソニック・トヨタ・レーシングを待ちわびたファンが続々と詰めかけ、早くも、グランプリムード一色。

この高まる緊張感の中で、パナソニック・トヨタ・レーシングは、午前10時からピットストップの練習を行い、シーズン半ばから導入された「トヨタ生産方式」による効率化活動の成果を確認。その後、午前11時から午後2時まで、1時間のインターバルを挟み、1時間づつ2回行われるプラクティスへと臨んだ。

午前中の1回目のセッションは、青空の広がる、気温20度、路面温度24度、湿度53%というコンディション。セッション開始26分後にJ.ヴィルヌーブ(BARホンダ)とチームメイトO.パニスの2台が相次いでストップ。9分間の赤旗中断となり、12時9分まで延長された最初のプラクティスでパナソニック・トヨタ・レーシングのミカ・サロは、1分38秒801の12番手、アラン・マクニッシュは、1分39秒364の17番手であった。

午後1時から行なわれた2回目のセッションは、気温21度、路面温度30度、湿度53%と徐々に気温も上昇。しかし、セッション後半からは、太陽は隠れ曇り空のもとで明後日の決勝レースへ向けたセットアップが行われた。今日のプラクティス初日で、ミカ・サロは43周を走行し、1分36秒893の11番手、アラン・マクニッシュも43周し、1分37秒384の14番手タイムを記録、明日の予選へと挑むこととなった。

ミカ・サロ: #24   1分36秒893 11番手 周回数43周 シャシーTF102/07
「特に問題も無く、TF102の状態はとても良かった。いつものプラクティス同様にタイヤと空気圧の調整など決勝レースへ向けたセットアップを行った。多くの周回数を重ねることが出来、タイヤも含め、驚くほど良い感触を得ることが出来た。昨年テストを行った時には、いくつかのトラブルに見舞われたが、今日は、予想以上にうまくいった」

アラン・マクニッシュ: #25 1分37秒384 14番手 周回数43周 シャシーTF102/08
「いつも通り今日のプラクティスでは、TF102のバランス向上とタイヤの選択に集中した。今回、ミシュランの持ち込んだタイヤは、我々に合っているようで、とてもバランスが良かった。いろいろな状況でのタイヤグリップを試したが、時々アンダーステアに見舞われた程度だった。この問題も明日のプラクティスセッションで改善されると思う」

チームマネージャー アンジュ・パスカリ:
「2台を使用して、タイヤ性能の比較と選択を行うことに集中した。ミカ・サロは、2セット目のタイヤでコース上の渋滞につかまり、思うような走行は出来なかったが、多くのことを把握することが出来た。セットアップは確実に良い方向に向かっている。明朝のプラクティスでも、継続してセットアップを続け、予選、そして決勝レースへと挑む。中でもタイヤの選択は重要で、勝敗のカギを握ると思う」

テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「ホームグランプリへ向けて、いつも通り、決勝レースへ向けた各種トライを行った。この難しい鈴鹿サーキットで、初日としては納得のいくセットアップを見出すことが出来た。これも日本GPのために開発をしてきた空力部品の効果が出ているものと思われる。明日の予選では、トップ10入りを目指してアタックする」

<日本GPプラクティス初日>

天候: 晴れ時々曇り
気温: 最低20℃ 最高22℃
路面温度: 最低25℃ 最高32℃
湿度: 55%
T-CARシャシ-: TF102/06(ミカ・サロ仕様)

明日の公式予選は、午前9時から11時までのプラクティス2日目に続き、午後1時から2時まで行われる。