第17戦 日本GP 2002
2002年10月12日(土)(日本・鈴鹿サーキット発)
日本GP 予選レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングチームのドライバー、アラン・マクニッシュは、最終戦である日本グランプリの予選、2回目のアタック中にハイスピードコーナーの130Rでクラッシュしたが幸いに打撲を負っただけで大事には至らなかった。
多くのドライバーがベルギー、スパ・フランコルシャンのオールージュと鈴鹿の130Rコーナーがグランプリレースの中で最もチャレンジ精神を駆り立てるコーナーだと言っている。マクニッシュは、タイムアップをはかるべくコーナーに突入、コーナー出口で突然オーバーステアー状態になってスピン、芝生を横切って後ろ向きからタイヤバリアーとガードレールにクラッシュ、自力で脱出した彼は、土手で救急車を待った。このアクシデントによって赤旗が提示されてセッションは中断。マクニッシュは、メディカルセンターへ移送されてチェックを受けた。
F1専属メディカルチーフのシド・ワトキンス教授によると「膝と首がクラッシュの衝撃でダメージを受けている。F1のクルマは、デザイナーやエンジニアの努力によってとても頑丈にできていて、ドライバーを守っている。アランのけがの経過を見守り、明日の朝にどう回復しているかを判断することになるが、たぶん彼のレース出場は問題ないだろう」とコメントしている。
マクニッシュ自身はスペアカーで予選を続けたいとチームに申し出たが、メディカルスタッフからの指示に従って走行を断念した。
「クルマは少しオーバーステアーが出ていたんだ。1回目のアタックでは何とかこなしたんだけれど、2回目のアタックではダメだった。すごいアクシデントだったから、すぐに脱出しようとしたよ。ボクはレーシングドライバーだから、このような状況ではできるだけ早く再びクルマに乗り込むことが精神的には良いのだけれど、それは許してもらえなかった。明日の朝、ウォームアップまでお預けさ」とマクニッシュはコメントしている。
一方、チームメイトのミカ・サロは13番手グリッドから明日の決勝レースをスタートする。「最後のアタックは悔しかったよ。第2セクターまで0.3秒速かったのに130Rの出口で直前を走っていたウイリアムスBMWがコースをはみ出して泥をコースに入れたせいでタイムアップできなかった。タイム的には3台前まで接近しているし、あれがなかったらトップ10に食い込めたんだから悔しい」とサロはコメントしている。
フェラーリチームがまたしてもフロントローを独占した。Mシューマッハーがポールポジション、Rバリチェロが2番手。Dクルサードが3番手、Kライコネンが4番手でマクラーレン・メルセデスが2列目、3列目にウイリアムスBMWのRシューマッハー、JPモントーヤと続いてビッグ3チームが上位グリッドに位置した。
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