第1戦 オーストラリアGP 2003

2003年03月07日(金)

F1開幕戦オーストラリアGP予選1日目O.パニスが8番手トップ10入り

新規則導入で1時間のプラクティス後のタイムアタック C.ダ・マッタは11番手

2003年F1グランプリが、3月7日(金)オーストラリア・メルボルンのアルバート・パーク特設コースで行われた新方式の予選で幕を開けた。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、今シーズンを“トヨタTF103”とオリビエ・パニスの予選1日目で8番手、トップ10入りという幸先の良いスタートを切った。

また、F1初挑戦のクリスチアーノ・ダ・マッタも、新規則で、たった1時間のプラクティス走行しか許されない中、初めてのコースにもかかわらず11番手で予選1日目を終え、明日の予選2日目へと確実な手応えを得た。

オリビエ・パニス: #20 シャシー:TF103/03 出走順:12番目
  予選1回目:8番手 1分27秒352(ポールと0.980秒差)
「朝のプラクティスでいくつかのトラブルに見舞われてしまったため、クルマのセットアップを大幅に変更した。しかし、予選1日目の“トヨタTF103”のパフォーマンスに満足している。予選のタイムアタック中、第1コーナーでアンダーステアが出てしまい、タイムをロスしてしまった。しかし、チームの持つ競争力の高さにとても満足している。これから明日のプラクティスと予選に向けて、たくさんの作業を行わなくてはならない」

クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 シャシー:TF103/02 出走順:20番目
  予選1回目:11番手 1分27秒478(ポールと1.106秒差)

「今日、初めてこのアルバート・パークのサーキットを走ったが、午前中のプラクティスで24周を走っただけですべてを習得することは、とても難しかった。私自身、他のドライバー同様に、もっと速いタイムを記録出来ると思っていたが、少し残念だ。しかし、予選1日目の結果と、クルマとチームの総合的なポテンシャルには、とても満足している」

チーフデザイナー グスタフ・ブルナー:
「8番手と11番手という初日の結果には、満足している。我々は、オリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタ、2人のドライバーの能力を確信しているし、十分期待に応えてくれた。2人は、とても有益な仕事をしてくれたので、週末の結果に期待している。特に自信が持てたのは、オリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタが、ハイスピードコーナーの第2セクターで1位と3位のタイムを記録したことだ」

ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「今日の予選は、明日の予選2日目のスタート順を決めるだけのものではあるが、オリビエが8番手に入ってくれて、今シーズンの目標とした予選10位以内への手応えを得られて嬉しい。またクリスチアーノも、最初のF1予選にもかかわらず、11番手と頑張ってくれた。明日は雨が予想されるが、あらゆる状況を想定して戦略を練りたい」

<オーストラリアGP予選1日目>

天候晴れ時々曇り
気温最低23℃ 最高25℃
路面温度最低31℃ 最高34℃
湿度39%
T-CARシャシーTF103/04

フリープラクティス・レビュー
午前中に1時間行われたフリープラクティスでは、オリビエ・パニスが12周を走行して13番手。燃料ポンプのトラブルに発生したため、走行を早く切り上げた。初めての走行となったクリスチアーノ・ダ・マッタは、コースを学習するために、24周走行し、15番手。

土曜日のプレビュー
明日は、午前9時から11時までフリープラクティスが行われる。その後、午後1時30分から15分間のウォームアップに続き、午後2時から3時まで1時間にわたって日曜日の決勝レースのスターティング・グリッドを決定する予選2回目が行われる。各ドライバー1周づつのタイムアタックで、クリスチアーノ・ダ・マッタは10番目、オリビエ・パニスが13番目の出走順で予選アタックを行う。