第1戦 オーストラリアGP 2003
2003年03月08日(土)
オーストラリアGP 予選2日目レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングチームの新たなグランプリシーズンは、今シーズンから新加入のオリビエ・パニスがチームにとって最上位となる5番手から決勝をスタートすることになり、いきなりポイント獲得の期待が高まっている。
パニスは、トヨタTF103 で1分28秒288をマークし、チームメイトのF1ルーキー、クリスチアーノ・ダ・マッタは、1分29秒538で16番手から最初のスタートを切る。
「クルマのパフォーマンスには、本当にハッピーさ。そして新チームからのデビューレースで上位グリッドからスタートが切れてうれしい。午前中のセッションでミシュランタイヤの比較を行って、予選タイヤのグッドチョイスをすることができた。今は、明日のレースを待つばかりだ。皆が頑張った結果、良い予選だった。メルボルンとケルンの工場に居るチームスタッフの一人一人に感謝したい」とパニスはコメントしている。
「クラッチに問題が出て、ウォームアップを行うことができなかったんだ。しかし、チームがボクの予選の順番までに何とかクラッチを直してくれた。クリアーなシングルラップ・アタックができるよう望んでいたのに、前にクルマが走っていたのには驚いた。当然のように少しスローダウンしたさ。まあ、明日はオリビエとボクは違う作戦でポイント獲得を狙うよ」とダ・マッタはコメントしている。
今シーズンから導入された新しい予選方式が披露された。ドライバーは、1周だけのアタックでグリッドを奪い合った。僅か15分間のウォームアップ走行の後に予選を迎え、ドライバーとチームに一気にものすごいプレッシャーが襲いかかる。
大々的な2003年の予選レギュレーションの変更のなかには、予選から決勝のスタートの間に燃料給油を行えないことになっている。これによって、予選で燃料を少なく搭載してクルマを軽量にしてアタックを行うことができなくなった。土曜日午後の予選において各チームがどのような戦法に出てくるのか、クルマの技術的な分部に及ぼす影響がどのような結果を生み出すか誰もわからなかった状況下で獲得した5番手グリッドは、パナソニック・トヨタ・レーシングに獲って大きな希望を与えてくれた。
「上位のグリッドを獲得できたことは良かった。他のチームとわれわれがどう異なった作戦に出たかは内緒だ。明日になれば、それはわかると思う」とチーム代表のオベ・アンダーソンはコメントしている。
状況は変化したと言えども、依然としてフェラーリチームがフロントローを独占。Mシューマッハーが1分27秒173でチームメイトRバリチェロ(1分27秒418)を抑えて51回目のポールポジションを獲得した。BMWウイリアムスチームのJPモントーヤが1分28秒101で3番手。ザウバー・ペトロナスチームのHHフレンツェンが4番手、パニスの背後、6番手にBARホンダのJビルヌーブがつけている。
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