第3戦 ブラジルGP 2003
2003年04月06日(日)
“トヨタTF103” 雨に祟られ大荒れの第3戦ブラジルGPに沈む
O.パニスは、アクシデントに巻き込まれ戦線離脱 C.ダ・マッタは初の母国GP10位完走
2003年4月6日(日)(ブラジル・インテルラゴス・サーキット発)
4月6日(日)、F1第3戦ブラジルGPの決勝レースがブラジル・インテルラゴス・サーキットで行われた。
決勝レースは、雨脚が強く予定より15分遅れて、午後2時15分にペースカーを先導に、71周の「セーフティカー・スタート」。パナソニック・トヨタ・レーシングのオリビエ.パニスは、この機を逃さず、早々に給油ピットイン。19位から追い上げに備え、クリスチアーノ・ダ・マッタは14位から、虎視眈々と9周目に開始された本格戦に臨んだ。しかし、序盤戦から、厚い水煙を突く波乱のレースで、オリビエ・パニスは17周目に他車のアクシデントに巻き込まれ戦線離脱。初の母国GPを戦うクリスチアーノ・ダ・マッタは、一時4位を走る健闘を見せていたが、刻々と変るコースコンディションに、3回のピットイン。慎重にレースを運んだものの、他車の度重なるアクシデントにより53周で赤旗中止となった大波乱のレースを、10位完走で終えることとなった。
優勝は、2連覇のK.ライコネン(マクラーレン・メルセデス)であった。
クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 10位 52周/53周 シャシー:TF103/02
「路面が濡れていた序盤は、問題もなく、2度目のセーフティーカーが出た際には、ピットストップ戦略を駆使して、4位にポジションを上げた。路面が乾き始めるとともに、ハンドリングが悪化し、ひどいオーバーステアに悩まされた。タイヤの空気圧が原因と思われたが、空気圧を調整しても改善されなかった。母国のファンの前で、結果が残せなくてとても悔しい。次戦からのヨーロッパ・ラウンドでは、好成績を残せるように頑張る」
オリビエ・パニス: #20 リタイア 17周/53周 シャシー:TF103/05
「レースがスタートしてすぐに、セーフティーカーが先導している間を利用して、ピットで給油を行い、ピット戦略を切り換えた。しかし、路面が滑りやすく、燃料を満たした状態での走行は、難しかった。ただ、ある程度のグリップは得られており、これからという時だった。いきなり後ろから大きな衝撃を感じ、追突してきたラルフ・ファーマンから話を聞くまで、いったい何が起こったのか理解できなかった。残念な結果となったが、この週末、チームスタッフは本当に頑張ってくれたのでとても感謝している。重要なのは、諦めないことだ。そして、クラッシュしたアロンソの怪我が大事に至らないことを願っている」
チーム代表 オベ・アンダーソン:
「今日は、ドライバーにとって非常に困難なレースで、アクシデントが発生し過ぎた。オリビエ・パニスは、レース開始早々に、ファーマンとのアクシデントに会い、運に見放された。クリスチアーノ・ダ・マッタのクルマに競争力がなかった理由が定かではないので、データを調べて原因を調査する。次戦からのF1ヨーロッパ・ラウンドでは、遅かれ早かれ好結果を残さなくてはならない」
<ブラジルGP決勝>
天候: 雨 のち 曇り
Tカー:TF103/01(クリスチアーノ・ダ・マッタ仕様)
次戦F1第4戦サンマリノGPは、4月18日(金)から20日(日)に、イタリアのイモラ・サーキットで開催される。また、パナソニック・トヨタ・レーシングは、4月8日(火)から11日(金)の4日間、ホーム・サーキットの南仏ポール・リカールでテストを行う。8日(火)と9日(水)は、オリビエ・パニス、10日(木)と11日(金)はクリスチアーノ・ダ・マッタが “トヨタTF103”をテスト。また、リカルド・ゾンタが8日(火)から10日(木)の3日間にわたって“トヨタTF102B”をテストする予定。
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