第4戦 サンマリノGP 2003
2003年04月18日(金)
試練のヨーロッパ戦突入 予選第1日目は、O.パニスが12番手
C.ダ・マッタは、無念のドライビングミスで18番手から、明日の予選2日目へ
2003年4月18日(金)(イタリア・イモラ発)
2003年F1ヨーロッパ・ラウンドの初戦とる第4戦サンマリノGPの予選第1日目が、4月18日(金)イタリアのイモラ・サーキットで行われた。シリーズ開幕戦から3戦の遠征戦では“トヨタTF103”の高いパフォーマンスを垣間見せながらも、成果を残せなかったパナソニック・トヨタ・レーシングは、必須の目標でもある2台完走を目指しサンマリノGPに挑む。
予選第1日目は、全出場車の最後となる20番目にタイムアタックを行ったO.パニスであっが、セッティングに苦しみ1分22秒765で12番手。また、このイモラ・サーキットで2月に行われた事前テストでは、100周以上を走破し、初のF1GPでのタイムアタックとなったC.ダ・マッタは、15番目に予選タイムアタックを行ったが、第1セクターでドライビングミスを犯し、1分24秒854にとどまり、予選第1日目を不本意な18番手で終えた。
オリビエ・パニス: #20 シャシー:TF103/05 出走順:20番目
予選1回目:12番手 1分22秒765(ポールと2.137秒差)
「朝のフリープラクティスと予選1日目の結果を比較すれば、セットアップの改善は、はかれている。とくに、プラクティスでは、縁石を乗り越えることが非常に難しく、充分なグリップを得ることが出来なかったが、セットアップの変更に対するチームの対応が敏速だったので、予選では改善された。今日の予選順位は、満足のいく結果ではないが、明日の予選2日目に向け、良い方向に進んでいる。予選を開始するまでの間にセットアップの変更でリスクを犯したが、成果を挙げることが出来た」
クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 シャシー:TF103/02 出走順:15番目
予選1回目:18番手 1分24秒854(ポールと4.226秒差)
「第1セクターで、大きなミスを犯してしまい、ラップタイム全体に影響を及ぼしてしまった。他のセクターにおいても、さらにタイムを縮めるためには、セットアップを変更する必要がある。好調な滑り出しとは言えなかったが、明日には良くなると思う。残された90分間のプラクティスで、ハンドリングを改善しなくてはならない。しかし、このサーキットはとても気に入っている。今日走ってみて、クルマのポテンシャルは決して悪くはないと思う」
チームデザイナー グスタフ・ブルナー:
「今朝のプラクティスの後“トヨタTF103”のセットアップを変更した。プラクティスからハンドリングと格闘していたオリビエ・パニスのクルマに大幅な変更を施し効果が現れた。しかし、今日の結果には満足していない。明日のプラクティスでも、引き続き、セットアップを煮詰めなければならない。O.パニスのクルマに施したセットアップをC.ダ・マッタにも反映し、明日、さらに上位を目指す」
」
ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「午前のプラクティスで、2台ともに満足のいくレベルまでセットアップを詰めることが出来なかった。午後の予選1日目までに改善を試み、O.パニスは、まあまあのセットアップを見いだせたが、C.ダ・マッタは、第1セクターで挙動を乱し大きくタイムロスしたことが悔やまれる。今日のデータを、ケルンのスタッフとともに解析し、より良いセットアップを見いだし、明日の予選に臨みたい」
<サンマリノGP予選第1日目>
天候: 晴れ
気温: 最低20℃ 最高21℃
路面温度: 最低29℃ 最高33℃
湿度: 30%
T-CARシャシー:TF103/01(オリビエ・パニス仕様)
明日の予選第2日目は、午前9時から11時までのプラクティス、午後1時30分から15分間のウォームアップに続き、午後2時(日本時間午後9時)から1時間にわたって行われる。
フリープラクティス・レビュー
午前中に1時間行われたフリープラクティスでは、O.パニスにブレーキに不具合が発生したため、限られた周回数しかこなせなかった。一方、C.ダ・マッタは、タイヤの比較とセットアップに時間を費やし、C.ダ・マッタが1分24秒117で16番手、O.パニスが1分24秒565で17番手だった。
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