第4戦 サンマリノGP 2003

2003年04月20日(日)

ヨーロッパラウンド初戦 サンマリノGPで2台完走 信頼性に自信

O.パニス惜しくもポイント獲得目前の9位、C.ダ・マッタも12位完走で、次戦へ弾み
2003年4月20日(日)(イタリア・イモラ・サーキット発)

F1第4戦サンマリノGPの決勝レース(62周)がイタリアのイモラ・サーキットで行われた。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、予選10番手からスタートしたO・パニスが、絶妙のスタートで一気に7位へポジションアップ。12周目に他車に先駆けてピットストップを行い、直後には16位へ後退するものの、3回のピットストップ戦略を駆使し、抜きどころの少ないサーキットながら健闘。着実に上位進出を果したが、惜しくもポイント獲得目前の9位でチェッカーフラッグを受けた。

一方、予選13番手からスタートしたC.ダ・マッタも、12位でチェッカーを受け、チームにとって今季初の2台完走を果たした。

優勝は、M.シューマッハ(フェラーリ)。チームの地元での今季初勝利であった。

オリビエ・パニス: #20  9位  61周/62周  シャシー:TF103/05
「チームにとって、今季初の2台完走を果たすことが出来て満足している。すべての周回において、全力で戦い、トヨタチームに加り、初の完走を果せた。“トヨタTF103”の調子は決して悪くは無く、問題も発生しなかった。チームスタッフの一人一人がとても良い仕事を成し遂げてくれたことに感謝している。あともう少しのところでポイントを獲得出来なかったことは残念だが、次のレースに向けて重要なクルマの信頼性を、再び確認することが出来た。スペインGPが行われるカタルニア・サーキットは、“トヨタTF103”との相性も良いので、さらに順位を上げ、ポイント獲得に挑戦する」

クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21  12位  61周/62周  シャシー:TF103/02
「1回目と2回目の給油ピットインまでは、とても順調だったが、このサーキットは、追い越しが難しく、苦戦を強いられ、とくに2回目のピットストップの後は、ポジションを上げることが出来なかった。ここは、“トヨタTF103”との相性があまり良くないが、最善を尽くした。そして、金曜日の走行以降、大幅に改善された“トヨタTF103”の仕上がりにも助けられ、全力でレースを戦うことが出来た。次戦の行われるカタルニア・サーキットでは、何度もテストを行っているので、さらに良い結果を目指す」

チーム代表 オベ・アンダーソン:
「まず最初に、2台完走を果たしたことに満足している。チームにとって、大きな前進だ。金曜日には、苦戦を強いられたが、最良の結果を得ることが出来たと思う。チームは、とても良い仕事を成し遂げ、クルマは、信頼性を取り戻した。また、今日のピットストップ戦略はとても上手くいき、自信を持つことが出来た。次戦のスペインGPへ向けて、クルマの全体的な速さを増すことが当面の課題だ」

ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「3回のピットストップ作戦で臨み、その通りに展開は出来たが、大変厳しい戦いであった。その中で、両ドライバー共、全力を尽くしてくれ、2台とも完走することが出来たことは、今後につながると思う。速さの面で、課題が残ったので、次戦スペインGPに向けてレベルアップをはかる」

<サンマリノGP決勝>
T-CARシャシー:TF103/01(オリビエ・パニス仕様)

次戦、第5戦スペインGPは、5月2日(金)から4日(日)にわたって、スペインバルセロナ近郊のカタルニア・サーキットで開催される。また、4月22日(火)から25日(金)の4日間、イタリアのムジェロ・サーキットで行われるF1合同テストにも参加。22日(火)から24日(木)は、O.パニス、23日(水)から25日(金)は、C.ダ・マッタ、22日(火)と25日(金)は、R.ゾンタがテストの予定。