第5戦 スペインGP 2003
2003年05月02日(金)
スペインGP - 予選1日目レポート
バルセロナにおいて開催されるスペインGPの予選1日目においてパナソニック・トヨタ・レーシングのクルスチアーノ・ダ・マッタとオリビエ・パニスが4番手、6番手で共にトップ6に食い込むというとても満足のゆく結果を示した。
厳しい2003年シーズンのスタート後に得られたこの結果はチームにとって倍の満足が得られた。まず、バルセロナはクルマのシャシー性能のバロメーターとなるサーキットであること。そして、フェラーリ以外のチームが他のサーキット以上にテストで多くの距離を走り込んでいる。これらの点からバルセロナは、今シーズンのパフォーマンスを計る指標となると思われる。
2002CARTチャンピオンのダ・マッタにとってバルセロナは、7年前にF3000でレースをしたことがあって、F1サーキットの中で最もよく知っている。彼は、このサーキットで真価を発揮した。彼が叩き出した1分17秒443のラップタイムは、新しいクルマ、フェラーリF2003-GAを駆って今日のトップタイムをマークしたMシューマッハーから僅か0.3差という素晴らしいものだった。パニスも1分17秒746のタイムを出し、両ドライバーは、翌日の決勝グリッドを決定する予選に向けて好発進した。
「僕たちはこのサーキットで行ったシーズン前のテストでも速かった。そして、今回その好調さを再現できたのが素晴らしかった。チーム全体がこのサーキットを知っているということが良いセットアップを見つけ出す上でプラスとなっている。僕のアタックはとてもうまく行った。クルマのすごいパフォーマンスと共にミスのない気持ちの良い走行ができた。4番手は、すごく良いポジションだけれど、どうすればもっと上に行けるかを探り出さなければならない」と明るい表情でダ・マッタはコメントしている。
チームメイトのパニスにとって今日はスムーズに走行できたわけではなかったが彼は楽観的だ。「フリー走行で問題があって、全てのテストプログラムをこなすことができなかったんだ。それでも6番手だったのだからあまり文句は言えないし、明日はもっとクルマを良くできるよ」とコメントしている。
フェラーリチームは今シーズン初めて新型車を投入してきた。そしてMシューマッハーがいきなり速さを示してJトゥルーリ(1分17秒149)を抑えてトップとなった。フェラーリのRバリチェロがトラブルからスペアカーに乗り換えて3番手となり、BARホンダのJバトンが1分17秒613で2台のTF103に割って入り5番手となった。
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