第5戦 スペインGP 2003
2003年05月03日(土)
スペインGP - 予選2日目レポート
2003年FIA F1世界選手権第5戦のスペインGPでパナソニック・トヨタ・レーシングは、トップ6ポジションから明日の決勝をスタートすることとなった。
4.73キロのバルセロナ、カタルニアサーキットをオリビエ・パニスが1分18秒811でラップし、このタイムは、初投入の新型車フェラーリF2003-GAを駆った5回世界チャンピオンに輝いているMシューマッハーから1秒遅れだった。
パニスは、シーズン開幕戦のオーストラリアGPのメルボルンで5番手グリッドを獲得して以来、TF103 をトップ6グリッドへ運んできた。そしてチームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタは1分19秒623のタイムで13番手グリッドからスタートすることとなった。
「良いラップだった。セクター1でスピードに乗れて、そしてセクター2では、MシューマッハーとFアロンソに続く良いタイムで通過できた。しかし、セクター3で少しタイムロスしてしまった。6番手グリッドは、僕らが望んでいたポジションだし、決勝ではポイントゲットが期待できる位置だ」とパニスはコメントしている。
ダ・マッタは、金曜日の予選では4番手のタイムを叩き出しているが、結果的に13番手グリッドからのスタートポジションに甘んじることとなった。各チームは同じ形態の中で予選を終了しているが、さまざまな作戦によって必然的に思惑が生じる。事実、今日パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は異なるクルマのセットアップをして予選に臨んだ。「ちょっとがっかりした。最高とは言えないが、それほど感触は悪くなかった。昨日はバランスがニュートラルだったのに今日はオーバーステアーが出てしまったんだ。オーバーステアー症状が出てしまった場合、あまり攻めすぎないように走らないといけない。走行ラインを外れたらコースが汚れていて滑りやすいのでミスをしたくなかった。それによってタイムが伸びなかったんだ。13番手は望んでいたポジションではないけれど、決勝ではポイントゲットできるように攻めまくりたい」とダ・マッタはコメントしている。
チーム代表のオベ・アンダーソンは「われわれは、またしてもトップ10圏内のグリッドを得ることができた。6番手は決勝のスタート、そしてわれわれの目標であるポイントゲットへ向け、とても素晴らしいポジションだ。今回、私はポイントゲットできるような気がしている」とコメントしている。
チームマネージャーのアンジェ・パスカリは「今日われわれは良くやったと思っている。オリビエは、最後のセクターでロスしたとはいえ頑張った。ロスしなければ、4番手だっただろうが6番手でもすごくハッピーだ。クリスチアーノはオーバーステアーに悩まされて全力を出し切ることができなかったが、レースへ向けての準備は万全なので明日の決勝が楽しみだ」とコメントしている。
ポールポジションを獲得したMシューマッハーの後ろにチームメイトのRバリチェロが1分18秒020で続いてフェラーリの1-2となった。地元の声援を受けてルノーチームのアロンソが1分18秒233で3番手、チームメイトのJトゥーリが1分18秒615で4番手、BARホンダチームのJバトンがすごいパフォーマンスを発揮して1分18秒704で5番手となった。
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