第5戦 スペインGP 2003

2003年05月03日(土)

スペインGP予選第2日目 今季開幕戦に続き決勝3列目グリッド確保

O.パニスが6番手、C.ダ・マッタは13番手から、明日の決勝レースでポイント獲得へ

2003年5月3日(土)(スペイン・バルセロナ発)


5月3日(土)、F1第5戦スペインGPのプラクティスと予選第2日目が行われた。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、昨日の予選第1日目で2人のドライバーが共にトップ6入りをするという好調ぶりを見せたが、決勝レースへ向け、よりセットアップを煮詰めるために、午前中2回に分けて行われた合計90分間のプラクティスを精力的に走り込んだ。このプラクティスの前半では、C.ダ・マッタが1分20秒762で17番手、O.パニスが1分20秒820で18番手であったが、プラクティス後半では、O.パニスが1分18秒985をマークして5番手、C.ダ・マッタは、最多の44周を走り1分19秒342の11番手のタイムを記録して、午後に控えた予選第2日目へ臨むこととなった。

午後2時から行われた決勝レースへのグリッドを決める予選第2日目は、昨日の予選第1日目でタイムの遅い順にタイムアタック。15番目にコースインしたO.パニスがその時点で2番手となる1分18秒811をマーク。全20台のタイムアタック後、最終的には、開幕戦オーストラリアGPでの予選5番手に続く、3列目グリッド予選6番手を確保した。また、17番目にタイムアタックしたC.ダ・マッタは、オーバーステアに悩まされ1分19秒623で予選13番手であった。

オリビエ・パニス: #20 シャシー:TF103/05
  予選2日目:6番手 1分18秒811(ポールと1.049秒差) 出走順:15番目

「予選結果には非常に満足している。我々は昨日、ハンドリングに関する問題をいくつか抱えていたが、チームは非常によく働いてくれて、今朝までにクルマはすばらしい仕上がりとなった。今日の予選の結果も含め、明日のレースのための戦略はうまく動いていると感じている。“トヨタTF103”がこのサーキットに向いていることは、昨年末から数多く行っているテストでもわかっていたが、この予選結果でもそれを示すことが出来た。明日の決勝は3列目グリッドからのスタートなので良い結果に結び付けることが出来るものと期待している」

クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 シャシー:TF103/02
  予選2日目:13番手 1分19秒623(ポールと1.861秒差) 出走順:17番目

「予選アタックは完璧ではなかったが、失望はしていない。セッティングを少しミスし、バランスが完全ではなく、オーバーステアに苦しめられ、限界まで攻めることが出来なかった。昨日に比べバランスが悪かったために、満足行く結果ではないが、原因を突き止めるとともに、今後のためにもこの経験を糧にしていかなくてはならない。それにしても今日はあまりにオーバーステアがひどかった。明日の決勝に向けて、わずかなセットアップの変更は可能なので、より上位のポジションを目指し全力を尽くす」

ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「O.パニスは、セットアップも充分に決まり、ドライビングも完璧で大変満足のいく予選であった。一方、C.ダ・マッタは、今日の予選では、オーバーステアが出てしまい、タイムロスをしてしまった。しかし、明日の決勝レースでは、戦略さえ良ければ充分に上位進出のチャンスはあると思う。トヨタTF103のポテンシャルも確認出来たので、快晴が予想される決勝レースでは、ぜひともポイントを獲得したい」

<スペインGP予選第2日目>
天候:晴れ
T-CARシャシー:TF103/01(オリビエ・パニス仕様)

明日のスペインGP決勝は、現地時間午後2時(日本時間午後9時)にスタートが切られる。