第6戦 オーストリアGP 2003
2003年05月16日(金)
オーストリアGP - 予選1日目レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングは、スティリア山脈に囲まれた風光明媚な地で開催されるオーストリアGPで厳しい状況の初日を迎えた。
A1リンクは2週間前にクリスチアーノ・ダ・マッタが今シーズン初ポイントをゲットしたバルセロナとは全く状況が異なっている。サーキットは、低速コーナーに続くいくつかのストレートがあって、ここではエンジンパワーがものをいい、ブレーキングの安定性と加速時のトラクションが重要だ。トヨタTF103はここで実力を発揮できると見られていたのだが、それぞれセットアップに不満を持ち、オリビエ・パニスが1分09秒764、ダ・マッタが1分10秒370のタイムに留まって14番手と16番手という結果で予選1日目を終えることとなってしまった。
このサーキットには低速コーナーとインフィールドの中速コーナーがあるので、あまりウイング角を寝かせることはできない。そして、もしクルマのバランスが良くなければ、安定性を増すためにトップスピードを犠牲にしてでも、最適と思われるウイング角よりも立てなければならない。
「午前中のフリー走行であまりセットアップを進められなかったんだ。最初コースがスリッピーだった。その後コース上にタイヤのゴムが着きはじめてもオーバーステアが出続けた。まあ、予選に関しては何とかなるだろうから、あまり心配していないんだ。トップ10内で予選を終えられたらレースはかなりいけると思う」とパニスはコメントしている。
チームメイトのダ・マッタは、テストで走り込んでいたスペインの後に迎えたこのサーキットでまず、コースを覚えることに集中しなくてはならなかった。
「午前中からクルマのセットアップに苦しんだ。予選で少し良くなったけれど、まだクルマを良くしなければならないし、もちろん僕自身も頑張らなくてはならない。このポジションには満足していないよ。まだやれることはあるし、これから皆でアイデアを出し合ってクルマのバランスをもっと良くしなければならない」とダ・マッタはコメントしている。
フェラーリチームのMシューマッハーがまたしても1分07秒908のトップタイムをマークし、チームメイトのRバリチェロがF2003- GAを駆って1分08秒831で2番手につけ、巧みにシューマッハーをバックアップしている。
3番手にはジャガーチームのMウェーバーが1分08秒512でつけ、BARホンダのJビルヌーブ1分08秒68、Jバトン1分08秒831。BMWウイリアムスチームのJPモントーヤが1分08秒839の順で、以上がトップ6となった。
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