第6戦 オーストリアGP 2003
2003年05月16日(金)
オーストリアGP予選第1日目 パナソニック・トヨタ・レーシング苦しいアタック
O.パニスが14番手、C.ダ・マッタは16番手と苦戦。明日の予選第2日目での巻き返しへ
2003年5月16日(金)(オーストリア・スピルバーグ発)
F1第6戦オーストリアGPの予選第1日目が、5月16日(金)オーストリア・スピルバーグのA1リンク・サーキットで行われた。前戦スペインGPでは、C.ダ・マッタが自身にとって初の、そしてチームにとっても今季初となる3ポイントを獲得。O.パニスは惜しくもトラブルでリタイアとなったが、リタイアするまではポイント圏内を走行するなど、その速さを証明することとなった。
その後、パナソニック・トヨタ・レーシングは、ホーム・サーキットのポール・リカールで2200km以上のテストを行い、十分な準備とともに、再度のポイント獲得目指しオーストリアGPに挑む。
予選第1日目に先立って午前11時から行われたプラクティスでは、初めてのサーキットとなるC.ダ・マッタが28周を走り込んだものの、セッティングを詰めきれず1分10秒494で17番手、21周を走行したO.パニスも1分10秒504の18番手で予選アタックを迎えることとなった。
午後2時から行われた予選第1日目は、やや雲が出てきた天候のもと、現在のポイント獲得順にタイムアタックを開始。12番目に出走したC.ダ・マッタは、プラクティスのタイムは上回ったものの1分10秒370で16番手。17番目にタイムアタックを行ったO.パニスは、1分09秒764のタイムを叩き出すも14番手となった。
苦戦を強いられる予選第1日目となったパナソニック・トヨタ・レーシングは、決勝へ向け、巻き返しを図るべく明日のプラクティスと予選第2日目へと臨む。
オリビエ・パニス: #20 シャシー:TF103/05
予選1回目:14番手 1分09秒764(ポールと1.856秒差) 出走順:17番目
「正直、今日の結果には、満足していない。朝のフリープラクティスでは、クルマのセットアップに問題があったが、改善できなかった。予選に向けてさらに調整を施すことで、現状では納得のいく結果を得られたと思う。明日の予選第2日目までにたくさんの作業をこなさなくてはならないが、心配はしていない。明日の予選2日目では、トップ10入り出来る可能性は充分あるし、決勝レースで好成績を挙げるためには、それを実現しなくてはならない」
クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 シャシー:TF103/07
予選1回目:16番手 1分10秒370(ポールと2.462秒差) 出走順:12番目
「今日、初めてA1リンクを走ったため、完全にサーキットを攻略できなかったのが、今日の結果に出てしまった。ただ不本意な結果に終わった最大の原因は、クルマのセットアップにある。自分もサーキットについて学ぶべきことはあるものの、まずクルマのセットアップを進めなくてはならない。今朝のプラクティスでは、セッティングが全くサーキットに合っておらず、クルマのバランスがおかしかった。効果的な対策を施すことも出来なかったので、明日に向け調整を続け、より上位を目指す」
チーフデザイナー グスタフ・ブルナー:
「今日、我々は正しいセットアップを見つけ出すために奮闘した。今朝のプラクティス終了後にクルマのセットアップの変更を施したものの、完璧には仕上がらなかった。しかし、予選では、ドライバーが精一杯の走りをしてくれた。明日、90分間のプラクティスでセッティングは改善できると確信しているので、心配はしていない。明日の予選2日目には、良い結果を残せると思う」
<オーストリアGP予選第1日目>
天候: 晴れ時々曇り
T-CARシャシー: TF103/04(オリビエ・パニス仕様)
明日の予選第2日目は、午前9時から11時までのプラクティス、午後1時30分から15分間のウォームアップに続き、午後2時(日本時間午後9時)から1時間にわたって行われる。
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