第6戦 オーストリアGP 2003
2003年05月17日(土)
オーストリア GP - 予選2日目レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバー、オリビエ・パニス、クリスチアーノ・ダ・マッタは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権第6戦のオーストリアGP決勝を11番手、13番手のグリッドからスタートすることとなった。
チームは、電気系の問題とクルマのバランスが良くなく、後れをとってしまった初日の予選に耐え、そして最終予選で状況は若干良くなってきた。ダ・マッタは、初めてのA1リンクサーキットに少し慣れてきた。ダ・マッタの1分10秒834に対してパニスが1分10秒402をマーク、このタイムはポールポジションを獲得したMシューマッハーから1.3秒遅れている。
「状況から考えて、11番手グリッドというのはそれほどがっかりしなくていいグリッドだと思う。ただ、このサーキットの1コーナーはタイトなので、いつものように、スタート直後に中断グループで混乱があるんじゃないかちょっと心配だ。クルマは、このサーキットに対してベストではないけれど、チームは決勝に向けてクルマを良くする努力を続けている。作戦は良いと思うし、ポイントゲットを狙いたい」とパニスはコメントしている。
「初日は、ちょっとゴタゴタしたけれど、今日も力は出し切れたとは言えないと思う。まだ、思ったようなクルマのセットアップはできていないので、明日に向けて努力を続けたい」とダ・マッタはコメントしている。
Mシューマッハーは、現在ポイントリーダーであるマクラーレン・メルセデスチームのKライコネンのタイム1分09秒189を僅差で打ち破り、今シーズン4回目、3戦連続のポールポジションをフェラーリチームにもたらした。BMWウイリアムズのJPモントーヤが1分09秒391で3番手につけて、トップ3のグリッドが全て異なるコンストラクターによって占められた。
ザウバー・ペトロナスチームのNハイドフェルドが1分09秒725でチームにとって今シーズン最高のグリッドと同じ4番手を確保し、フェラーリのRバリチェロが1分09秒784、ルノーチームのJトゥルーリが1分09秒890で各々5、6番手となった。
昨晩、A1リンクから車で10分ほどのニッテルフェルドという小さな街のホテルでチームはF1ファン向けの特別なイベントを催した。オーストリア出身のチーフデザイナー、グスタフ・ブルナーは地元のヒーロー的存在で、45分もの間ファンと交歓した。ブルナーは、多くのファンに圧倒され「みんな本当に熱狂的だ。多くのファンが来てくれて感動した。このようなサポート得られるのはトヨタにとって良いことだし、敬意を表したい」とコメントしている。
3名のトヨタドライバー、オリビエ・パニス、クリスチアーノ・ダ・マッタ、リカルド・ゾンタも登場して、地元ファンにサインをしたり、質問に応えたりした。「すごく楽しかった。でも、みんな僕らよりもF1のこと知っているんだ。信じられないよ!」とゾンタはコメントしている。
- トヨタ自動車 モータースポーツ カーレースカテゴリー