第7戦 モナコGP 2003
2003年05月31日(土)
C.ダ・マッタ 初挑戦となるモナコ市街地コースで予選トップ10入り
決勝レースへ向けて異なる戦略で臨むO.パニスは17番手スタート
2003年5月31日(土)(モナコ・モンテカルロ発)
F1第7戦モナコGPの予選第2日目が、5月31日(土)モンテカルロ市街地特設コースで行われた。
モナコGPは、通常のF1GPと運営日程が異なり、昨日30日(金)はF1走行の無い『中休み』。しかし、木曜日の予選1日目を不本意な結果で終えたパナソニック・トヨタ・レーシングは、一昨日の走行で得たデータを解析し、本来の"トヨタTF103"のポテンシャルを引き出すべく、セットアップに勤しんだ。
予選を前に、午前中2回に分けて合計90分間行われたプラクティスでは、C.ダ・マッタが初めてのコースで習熟を深めるべく、38周を走り込み15番手。一方、O.パニスは17番手のタイムで、午後に控えた予選へと臨むこととなった。
午後2時から行われた予選2日目、2番目にコースインしたC.ダ・マッタは、予選1日目のタイムを3秒以上縮める1分16秒744を記録。自身にとって今シーズン初となる予選トップ10を確保する健闘を見せた。続いて、3番目にタイムアタックをしたO.パニスは、1分17秒464で予選17番手につけ、明日の決勝レースへと挑む。
クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 シャシー:TF103/07
予選2回目:10番手 1分16秒744(ポールと1.485秒差) 出走順:2番目
「タイムアタック中に手応えはあったが、私にとって今シーズン最高の予選ポジションを獲得するほど、上位につけられるとは思っていなかった。この2日間でクルマのセットアップは改善されたが、まだ、タイヤのグリップレベルに問題があり、改善の余地が残されている。しかし、周回を重ねる度にコース攻略は進歩しており、今日の予選タイムアタックには満足している。明日の決勝レースは長く困難だが、最後まで走り抜き、ポイント獲得をめざす」
オリビエ・パニス: #20 シャシー:TF103/04
予選2回目:17番手 1分17秒464(ポールと2.205秒差) 出走順:3番目
「今朝のプラクティスでは、クルマのセットアップに変更を施したが、木曜日と同じタイヤのグリップ不足が解消されなかった。クルマの仕上りに満足できなかったので、決勝レースに向けた戦略で予選に臨んだ。そのため、タイムアタックの内容には満足している。明日の決勝レースが楽しみだ」
ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「木曜の予選1日目の状況からすると、今日の結果には満足している。現時点では、この結果が我々のベストだと思う。木曜日からセットアップに苦しんだが、ようやく解決の糸口が見つかってきた。また、戦略の違う中、両ドライバーそれぞれがクルマの能力を最大限に引き出してくれたことに感謝している。明日の決勝は、激しい戦いが予想されるが、是非とも入賞を目指したい」
<モナコGP予選第2日目>
天候:晴れ
T-CARシャシー:TF103/05,TF103/06
明日のモナコGP決勝は、現地時間午後2時(日本時間6月1日午後9時)にスタートが切られる。
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