第8戦 カナダGP 2003
2003年06月13日(金)
カナダGP - 予選1日目レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングチームはモントリオールのジル・ヴィルヌーブサーキットで開催されるカナダGPの予選1日目に強雨に直面した。今年最初の完全なウエットコンディションとなり、予選中に雨の量が時折異なる状況だった。
オリビエ・パニスは、1分37秒313のタイムで10番手という健闘を見せ、チームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタは、不運にも最も雨の量が多い状態の中で1分38秒244というその状況下では納得のいくタイムで16番手だった。
モントリオールのコースは、アクセル全開のセクションとシケインやヘヤピンが組み合わさったレイアウトだ。今日の午後のようなコンディションでは特にブレーキングの安定性とトラクションがこのコースのキーポイントとなる。土砂降りの状況下であってもドライバー達はF1ドライバーとしての素晴らしいドライビングテクニックを駆使して周回を行ってタイムを叩き出した。
「今回のパフォーマンスには非常に満足している。誰にもコンディションが読めない状況の中で、これまで全く使ったことがないレインタイヤを装着して10番手のポジションを獲得できたことは明日の予選に向けて明るい材料だ。明日は、たぶん全く違ったコンディションに対してセットアップを変えなくてはならないだろうけれど、今日の結果は、われわれのセットアップが良い方向性を示しているのに間違いない」とパニスはコメントしている。
「不運にも、僕にとって状況はあまり良くなかった。コンディションが変化してまともなタイムを出すことができなかった。朝のフリー走行もウエットコンディションだったけれど、予選ほどのウエットではなかった。僕のアタックの時はほとんどタイヤがグリップしてくれなかった。ウエットでは常に厳しい状況で絶対にミスは許されない上に、パーフェクトなラップを行うことは本当に難しいんだ。朝から全くドライで走れていないけれど、このコースを知っていることが本当に良かった」とダ・マッタはコメントしている。
フェラーリチームのRバリチェロが1分30秒925のトップタイムを叩き出してチームメイトの5度チャンピオンに輝くMシューマッハー(1分31秒969)を従えた。ザウバーチームのNハイドフェルドが1分32秒778で3番手、ジョーダンチームのRファーマンが1分34秒759でルーキードライバーとして自身最高の4番手をゲットした。
Fアロンソが1分35秒173で5番手、選手権ポイントトップで最初にコースインしたマクラーレン・メルセデスのKライコネンが6番手。
チーム代表のオベ・アンダーソンは「遅かれ早かれウエットコンディションを経験すると思っていたが、チームがこのコンディションに素晴らしい対応を見せ、オリビエが10番手のポジションを得た。クリスチアーノは悪コンディションでのアタックだったが、このような状況では常に運、不運があるものだ」とコメントしている。
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